IT転職の応募書類で避けるべきNG表現と改善例
IT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイド
IT転職の応募書類で避けるべきNG表現と改善例
IT業界での転職活動において、履歴書や職務経歴書は書類選考を突破するための最初の関門です。しかし、些細な表現の選び方一つで、せっかくの経験やスキルが正しく評価されず、書類選考で落とされてしまうケースが後を絶ちません。採用担当者は日々大量の応募書類に目を通しており、誤字・脱字や企業名の記載ミスは一瞬で見抜かれます。また、「色々」「さまざま」といった抽象的な表現や、「~なので」などの話し言葉は、プロフェッショナルさに欠ける印象を与えてしまいます。
本記事では、IT転職の応募書類で絶対に避けるべきNG表現を具体的に解説し、採用担当者に好印象を与える改善例を紹介します。これらのポイントを押さえることで、書類選考の通過率を大幅に向上させることができます。IT転職の準備についてはIT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイドでも詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
基本的な記載ミスのNG表現と改善例
履歴書・職務経歴書における基本的なミスは、採用担当者に「注意力が低い」「真剣度が低い」という印象を与え、即不採用につながる可能性があります。以下のNG表現は必ず避けましょう。

企業名・正式名称の記載ミス
NG例:
- 「トヨタ」「ソニー」などの略称表記
- 「株式会社」の位置が間違っている(前株・後株の誤り)
- 法人格の省略(「株式会社」を「(株)」と表記)
改善例:
- 「トヨタ自動車株式会社」と正式名称で記載
- 企業の公式サイトで正確な社名を確認する
- 法人格は必ず正式に「株式会社」「有限会社」「合同会社」と記載
採用担当者は、自社の正式名称が正しく記載されているかを必ずチェックします。これは「応募企業への関心度」を測る重要な指標となるため、必ず企業の公式サイトで確認しましょう。
日付・年号の不統一
NG例:
- 学歴欄は西暦、職歴欄は和暦(令和○年)のように混在
- 提出日が3ヶ月以上前の日付(使い回しの印象を与える)
- 「2024年」と「令和6年」が混在
改善例:
- 履歴書全体を通して西暦か和暦のいずれかに統一
- 提出日は必ず最新の日付に更新
- 一貫性を持たせることで、丁寧で細部まで注意を払っている印象を与える
提出日が3ヶ月以上前の日付は「使い回し」と思われるため絶対にNGです。毎回最新の日付に更新する習慣をつけましょう。
誤字・脱字・変換ミス
NG例:
- 「株式会社」を「株式怪死」と変換ミス
- 「経験」を「経権」と誤字
- 「プロジェクト」を「プロジェト」とスペルミス
改善例:
- 提出前に必ず音読して確認する
- 第三者にチェックしてもらう
- プリントアウトして紙で確認すると見落としが減る
誤字・脱字は「注意力の欠如」と判断され、特にIT業界では「コードレビューでも同様のミスをするのでは」と懸念されます。IT転職の面接対策完全マニュアルでも、細部への注意力の重要性について解説しています。
文章表現のNG表現と改善例
応募書類における文章の質は、あなたのコミュニケーション能力や論理的思考力を示す重要な要素です。以下のNG表現を避け、プロフェッショナルな文章を心がけましょう。

話し言葉・カジュアルな表現
NG例:
- 「~なので」「~だから」などの話し言葉
- 「色々な」「さまざまな」といった曖昧な表現
- 「頑張りました」「一生懸命やりました」などの情緒的表現
改善例:
- 「~であるため」「~により」などのフォーマルな接続詞を使用
- 「3つのプロジェクト」「5社のクライアント」と具体的な数字で表現
- 「○○の課題に対し、△△の手法を用いて改善を実現した」と客観的・具体的に記述
「~なので」などの話し言葉は履歴書では使用しないのが鉄則です。応募書類は公式な文書であり、常にビジネス文書としてのフォーマルさが求められます。
抽象的・曖昧な表現
NG例:
- 「色々な成果を残しました」
- 「さまざまな技術を習得しました」
- 「多くのプロジェクトに参画しました」
改善例:
- 「売上を前年比150%に向上させる成果を残しました」
- 「Python, Java, AWSの3つの技術を実務で習得しました」
- 「大規模ECサイト構築プロジェクトなど計8件に参画しました」
「色々」「さまざま」などの抽象的な表現は避け、具体的な数字や実績を記載すべきです。採用担当者は具体的な成果やスキルレベルを知りたがっています。
文体の不統一(「である調」と「ですます調」の混在)
NG例:
- 職務経歴書の中で「~である」と「~です」が混在
- パラグラフごとに文体が変わる
改善例:
- 職務経歴書全体を「である調」で統一(一般的)
- または「ですます調」で統一(丁寧な印象)
- どちらを選んでも良いが、全体を通して一貫性を持たせる
文体の統一は、あなたの論理的思考力と細部への配慮を示す重要な要素です。SE(システムエンジニア)転職の完全ガイドでも、エンジニアに求められる文書作成能力について解説しています。
志望動機・自己PRのNG表現と改善例
志望動機と自己PRは、あなたの人となりや価値観を伝える重要なセクションです。しかし、自分本位な表現やネガティブな内容は、採用担当者にマイナスの印象を与えます。

自分本位の志望動機
NG例:
- 「キャリアアップしたいから」
- 「新しい技術を学びたいから」
- 「ワークライフバランスを改善したいから」
改善例:
- 「貴社の○○事業において、私の△△の経験を活かし、××の成果を実現したい」
- 「貴社のビジョンである『□□』に共感し、私の◇◇のスキルで貢献したい」
- 「貴社の働き方改革の取り組みに魅力を感じ、生産性向上と働きやすい環境の両立に貢献したい」
「キャリアアップしたいから」といった自分本位の志望動機はNGです。企業は「あなたが何を得たいか」ではなく、「あなたが企業に何を提供できるか」を知りたがっています。必ず企業視点での貢献を盛り込みましょう。
ネガティブな表現・前職批判
NG例:
- 「前職はブラック企業だったので」
- 「上司との人間関係が悪かったため」
- 「残業が多すぎて耐えられなかった」
改善例:
- 「より専門性を高められる環境を求めて」
- 「チーム全体での目標達成を重視する企業文化で働きたいため」
- 「効率的な働き方を推進する企業で、生産性の高い仕事をしたいため」
前職に対する不満や批判は、どれだけ正当な理由があっても履歴書・職務経歴書には記載しないのが鉄則です。ネガティブな表現は「この人は入社後も不満を言うだろう」という懸念を与えます。
使い古された陳腐な表現
NG例(英文履歴書でも日本語でも共通):
- 「hardworking(勤勉な)」
- 「team player(チームプレイヤー)」
- 「detail-oriented(細部にこだわる)」
- 「コミュニケーション能力が高い」
- 「責任感がある」
改善例:
- 「月間100件以上の顧客対応を通じて、クレーム率を前年比30%削減」(勤勉さの具体例)
- 「5名のチームをリードし、プロジェクトを予定より2週間早く完了」(チームワークの具体例)
- 「バグ検出率が部門内で最も高く、3ヶ月で50件の潜在的問題を発見」(細部へのこだわりの具体例)
「hardworking」「team player」「detail-oriented」などの使い古された表現は避けるべきです。これらは誰でも書ける主観的な表現であり、具体的な成果や実績で証明することが重要です。
職務経歴・スキル記載のNG表現と改善例
IT業界の職務経歴書では、技術スキルやプロジェクト経験の記載が特に重要です。しかし、記載方法を誤ると、実力が正しく伝わりません。

受動的な表現
NG例:
- 「○○プロジェクトに携わった」
- 「△△の業務を担当した」
- 「××に関わった」
- 「responsible for(~を担当)」
- 「assisted with(~を補助)」
改善例:
- 「○○プロジェクトにおいて、データベース設計を主導し、処理速度を40%改善」
- 「△△の業務において、新規機能を3件開発し、ユーザー満足度を20%向上」
- 「××システムのアーキテクチャを再設計し、運用コストを年間200万円削減」
「responsible for」「assisted with」などの受動的な表現は成果が伝わりにくいです。必ず「何をして、どんな成果を出したか」を能動的に記載しましょう。
スキルレベルが不明確
NG例:
- 「Java、Python、AWSを使用できます」
- 「データベースに詳しい」
- 「フロントエンド開発の経験があります」
改善例:
- 「Java(実務3年、Spring Bootでの開発経験あり)」
- 「MySQL(実務5年、10万レコード以上のDB設計・最適化経験)」
- 「React(実務2年、TypeScriptでのSPA開発を3プロジェクトで実施)」
IT業界では、スキルの羅列だけでなく、実務経験年数や具体的な実績を示すことで、スキルレベルを明確に伝えることができます。プログラミング言語別IT転職ガイドでは、各言語の経験の伝え方についても解説しています。
当たり前のスキルの記載
NG例:
- 「Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)が使えます」
- 「インターネットの基本操作ができます」
- 「メールの送受信ができます」
改善例:
- 基本的なITスキルは記載しない(当然できると見なされる)
- Excel VBAでのマクロ開発など、高度なスキルのみ記載
- 専門的な技術スキルや資格に焦点を当てる
IT業界の応募書類では、基本的なPCスキルは記載する必要がありません。限られたスペースは、専門的なスキルや実績のアピールに使いましょう。
IT業界特有のNG表現と改善例
IT業界の応募書類には、他の業界とは異なる独自の注意点があります。以下のポイントを押さえて、IT業界での評価を高めましょう。

GitHubアカウントの未記載
NG例:
- GitHubアカウントを持っているのに記載していない
- ポートフォリオのURLを記載していない
改善例:
- 「GitHub: https://github.com/yourname」と明記
- 「主なリポジトリ:○○プロジェクト(★150以上)」と実績を記載
- 「Qiitaでの技術記事投稿:50本以上(総LGTM数1,000以上)」
GitHubアカウントを持っている場合は職務経歴書に記載することを強く推奨します。特にエンジニア職では、GitHubのアクティビティが実力の証明となります。
技術スタックの記載漏れ
NG例:
- 「Webアプリケーション開発の経験があります」のみ
- 使用した具体的な技術が不明
改善例:
分類 | 技術スタック | 経験年数 |
|---|---|---|
言語 | Java, Python, JavaScript | 5年, 3年, 4年 |
フレームワーク | Spring Boot, Django, React | 4年, 2年, 3年 |
データベース | MySQL, PostgreSQL, MongoDB | 5年, 3年, 2年 |
インフラ | AWS (EC2, S3, RDS), Docker | 4年, 2年 |
技術スタックは表形式で整理すると、採用担当者が一目で理解しやすくなります。IT業界の職種図鑑でも、各職種で求められる技術スタックについて詳しく解説しています。
プロジェクト規模・役割の曖昧さ
NG例:
- 「プロジェクトに参加しました」
- チーム規模や自分の役割が不明
改善例:
- 「10名のチームでPL(プロジェクトリーダー)を担当」
- 「3名のエンジニアをリードし、開発全体の進行管理を実施」
- 「月間100万PVの大規模ECサイトのバックエンド開発を担当」
プロジェクト規模や自分の役割を具体的に記載することで、あなたの経験の深さが正確に伝わります。
チェックリスト:応募書類の最終確認項目
応募書類を提出する前に、以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。
チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
企業名 | 正式名称で記載、法人格の位置は正しいか |
日付 | 西暦・和暦の統一、提出日は最新か |
誤字脱字 | 音読チェック、第三者確認済みか |
文体 | 「である調」または「ですます調」に統一されているか |
抽象的表現 | 「色々」「さまざま」などを具体的な数字に置き換えたか |
受動的表現 | 「携わった」「担当した」を能動的な表現に変更したか |
志望動機 | 企業への貢献視点で記載、自分本位になっていないか |
前職批判 | ネガティブな表現を排除したか |
スキルレベル | 経験年数や具体的な実績を記載したか |
GitHubリンク | アカウントを持っている場合は記載したか |
この表を印刷して、実際の応募書類と照らし合わせながらチェックすることをおすすめします。IT転職エージェント徹底比較で紹介しているエージェントに書類添削を依頼するのも効果的です。
まとめ:NG表現を避けて書類選考通過率を上げる
IT転職の応募書類における最も重要なポイントは、「具体性」「客観性」「企業視点」の3つです。抽象的で曖昧な表現を避け、数字や実績で具体的に示し、自分本位ではなく企業への貢献を意識した内容にすることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
本記事で紹介したNG表現と改善例を参考に、あなたの応募書類を見直してみてください。特に以下のポイントは必ず確認しましょう。
- 誤字・脱字、企業名の記載ミスは即不採用につながる
- 「色々」「さまざま」などの抽象的表現は具体的な数字に置き換える
- 「携わった」「担当した」などの受動的表現は能動的な成果表現に変更
- 自分本位の志望動機ではなく、企業への貢献を明確に示す
- GitHubアカウントなど、IT業界特有のアピール要素を必ず記載
これらのポイントを押さえることで、書類選考の通過率は大幅に向上します。さらに詳しいIT転職のノウハウについては、IT転職の完全ガイドをご覧ください。あなたのIT転職が成功することを心から応援しています。



