IT転職のポートフォリオサイト作成ガイド
IT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイド
IT転職のポートフォリオサイト作成ガイド
IT転職を成功させるために、ポートフォリオサイトは今や必須のツールとなっています。あなたの技術力、実績、そして成長意欲を採用担当者に効果的に伝えられるポートフォリオサイトの作り方を徹底解説します。
なぜIT転職でポートフォリオサイトが重要なのか
IT/Web業界への転職活動では、ポートフォリオの提出を求められることが増えており、デザイナーはもちろん、エンジニアやディレクター、マーケターなど、制作物にかかわる職種であればポートフォリオはほぼ必須となっています。
ポートフォリオサイトの最大の強みは、スキルを「見える化」できることです。履歴書や職務経歴書では伝えきれない技術的な部分を、実際の成果物を通じて具体的に示すことができます。採用担当者は、あなたのコーディングスキル、デザインセンス、問題解決能力を、実際の作品を見て判断できるのです。
また、ポートフォリオサイトは継続的な学習意欲の証明にもなります。最新の技術トレンドを取り入れたり、定期的にプロジェクトを追加したりすることで、自己研鑽を続けている姿勢をアピールできます。未経験者にとっては、スキルの高さよりもどれだけ自分の強みや意欲を示せるかが勝負どころとなります。
詳しい面接対策については、IT転職の面接対策完全マニュアルも併せてご確認ください。
参考:ITエンジニアのポートフォリオとは?作り方や参考例を紹介
ポートフォリオサイトに含めるべき必須項目
効果的なポートフォリオサイトには、以下の項目を必ず含めましょう。

基本情報セクション
項目 | 内容 | 重要度 |
|---|---|---|
自己紹介 | 氏名、職種、キャッチコピー | ★★★ |
プロフィール | 経歴の概要、強み、専門分野 | ★★★ |
連絡先 | メール、GitHub、SNSリンク | ★★★ |
スキルセット | 使用可能な言語、フレームワーク、ツール | ★★★ |
職務経歴 | エンジニア経験年数、業務内容 | ★★☆ |
自己紹介とプロフィールでは、あなたの背景と専門性を簡潔に伝えます。「フロントエンド開発に強みを持つエンジニア」「AWS認定資格保有のインフラエンジニア」など、明確なポジショニングを示すことが重要です。
スキルセットは、使用したプログラミング言語やフレームワーク、サーバーOS、データベース、開発ツールを具体的にリストアップします。React、Vue.js、Python、AWS、Docker、GitHubなど、求人で求められる技術スタックとマッチさせることを意識しましょう。
職務経歴書の書き方については、IT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイドで詳しく解説しています。
プロジェクト事例セクション
ポートフォリオの核心となるのがプロジェクト事例です。各プロジェクトには以下の情報を含めます:
- プロジェクト名と概要:何を作ったのか、どんな問題を解決したのか
- 使用技術:フロントエンド、バックエンド、インフラの技術スタック
- あなたの役割:チーム開発の場合、どの部分を担当したか
- 成果と学び:実装で工夫した点、得られた知見
- デモリンクとソースコード:実際に動作を確認できるURLとGitHubリンク
質の高いプロジェクトを3〜5個厳選して掲載することをおすすめします。量よりも質が重要で、中途半端な作品を多数並べるよりも、完成度の高い作品を少数精鋭で見せる方が効果的です。
GitHubを活用したポートフォリオサイト作成
GitHubは、ポートフォリオサイトを公開する最も推奨される方法の一つです。その理由は以下の通りです。

GitHubを使うメリット
1. サーバー不要で簡単に公開できる
GitHub Pagesを使えば、サーバーレンタルやドメイン購入なしで、無料でポートフォリオサイトを公開できます。`username.github.io`というURLで、すぐにアクセス可能なサイトが立ち上がります。
2. ソースコードとポートフォリオを一緒に提出できる
企業の採用担当者は、完成品だけでなく、あなたのコードの書き方も確認したいと考えています。GitHubにポートフォリオを公開すれば、サイト自体とそのソースコードを同時に見せられるため、コーディングスキルの証明になります。
3. バージョン管理で更新履歴が残る
Gitのコミット履歴によって、あなたの開発プロセスや継続的な改善の取り組みが可視化されます。これは「学び続ける姿勢」のアピールにつながります。
4. エンジニアコミュニティでの標準ツール
GitHubはエンジニアにとって標準的なツールです。GitHubアカウントを持ち、リポジトリを管理していること自体が、エンジニアとしての基礎的なスキルの証明になります。
プログラミング言語の選び方については、プログラミング言語別IT転職ガイドをご覧ください。
参考:エンジニア転職でポートフォリオをGitHubに公開する方法やメリット
ポートフォリオサイト作成の具体的な手順
ポートフォリオサイトを作成する手順を、ステップバイステップで解説します。

ステップ1:目的と対象を明確にする
まず、ポートフォリオサイトの目的を明確にします。
- 転職先の職種は?:フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、フルスタックエンジニアなど
- アピールしたい強みは?:UI/UXデザイン、API開発、インフラ構築、モバイルアプリ開発など
- 応募する企業の特徴は?:スタートアップ、大手企業、Web系、SIerなど
これらを明確にすることで、どんなプロジェクトを掲載すべきか、どの技術をアピールすべきかが見えてきます。
企業選びのコツはIT企業の種類と選び方【SIer・Web系・SES】で解説しています。
ステップ2:プロジェクトを準備する
掲載するプロジェクトを選定します。以下のような作品がおすすめです:
- 実用的なWebアプリケーション:TODOアプリ、チャットアプリ、ECサイトなど
- APIを活用したサービス:天気予報アプリ、ニュースアグリゲーターなど
- オリジナルのアイデア製品:独自の問題を解決するツールやサービス
- 既存サービスのクローン:TwitterクローンやInstagramクローンで技術力を示す
未経験者の場合は、学習過程で作成した作品でも構いません。重要なのは、各プロジェクトで何を学び、何を工夫したかを明確に説明できることです。
ステップ3:GitHub Pagesでサイトを構築する
GitHub Pagesを使ったポートフォリオサイトの構築手順:
- GitHubアカウントを作成:まだ持っていない場合は、GitHubに登録します
- リポジトリを作成:`username.github.io`という名前で新しいリポジトリを作成
- HTMLファイルをプッシュ:`index.html`をメインブランチにプッシュ
- Settings > Pages で公開設定:ソースをメインブランチに指定
- https://username.github.io にアクセス:数分後にサイトが公開されます
静的サイトジェネレーターを使いたい場合は、Jekyll(GitHubの推奨)、Gatsby、Next.jsなどのツールも利用できます。これらを使えば、マークダウンで記事を書くだけで自動的にHTMLが生成されます。
ステップ4:レスポンシブデザインとSEOを最適化する
モバイルフレンドリーなデザインは必須です。採用担当者がスマートフォンからチェックする可能性も考慮し、レスポンシブデザインを実装しましょう。
また、基本的なSEO対策も重要です:
- metaタグの設定:title、description、OGPタグを適切に設定
- 画像の最適化:WebPフォーマットの使用、遅延読み込みの実装
- ページ速度の改善:不要なJavaScriptやCSSを削減
- アクセシビリティの確保:alt属性、semantic HTMLの使用
ステップ5:定期的な更新とメンテナンス
ポートフォリオは一度作って終わりではありません。定期的な更新が重要です:
- 新しいプロジェクトの追加:学習した技術や作成した新作品を随時追加
- 技術スタックの更新:新しく習得したスキルを反映
- 古いプロジェクトの改善:リファクタリングやパフォーマンス改善の取り組みを示す
- ブログ記事の追加:技術的な学びや経験をブログとして公開
継続的な学習についてはITエンジニアのスキルアップ戦略【学習と成長】で詳しく解説しています。
参考:GitHub Pages でポートフォリオを作ってみた
参考にすべき優れたポートフォリオサイト事例
世界中のトップエンジニアのポートフォリオサイトから学べることは多くあります。
Bruno Simon - インタラクティブ3Dポートフォリオ
Bruno Simonのポートフォリオは、訪問者が仮想のジープを運転して3D空間を探索するという斬新なアプローチで知られています。これは彼のWebGLと3Dモデリングのスキルを即座に示す方法であり、技術力を体験として伝える好例です。
このように、自分の専門分野を活かした独創的な実装は、採用担当者の記憶に強く残ります。
Cassie - シンプルで美しいUX
Cassieのポートフォリオは、クリックして切り替えられるランプなど、シンプルながら印象的なUX要素が散りばめられています。過度に複雑にせず、使いやすさと美しさを両立させたデザインは、多くのエンジニアにとって参考になります。
ミニマリストアプローチ
すべてのポートフォリオが派手である必要はありません。シンプルなヒーローセクションにテキストと単色背景を使い、作品とCTAボタンをフォールド下に配置するミニマリストアプローチも効果的です。重要なのは、コンテンツが適切に構造化され、ナビゲーションしやすいことです。
参考:
ポートフォリオサイト作成でよくある失敗と対策
失敗1:情報過多で焦点がぼやける
すべてのプロジェクトを掲載しようとして、かえって焦点が定まらないポートフォリオになってしまうケースがあります。対策:最も自信のある3〜5個のプロジェクトに絞り込み、それぞれを詳しく説明する方が効果的です。

失敗2:デモリンクやリポジトリリンクがない
作品の説明だけで、実際に動作を確認できるリンクがないと、採用担当者は評価のしようがありません。対策:必ずデモサイトのURLとGitHubリポジトリのリンクを掲載しましょう。
失敗3:モバイル対応ができていない
PCでは美しく表示されるのに、スマートフォンで見るとレイアウトが崩れているケースです。対策:Chromeのデベロッパーツールでモバイル表示を確認し、レスポンシブデザインを実装します。
失敗4:読み込み速度が遅い
大きな画像や不要なJavaScriptで、ページの読み込みが遅いと、それだけで悪い印象を与えます。対策:画像を圧縮し、Lighthouse等のツールでパフォーマンスをチェックしましょう。
失敗5:古い情報のまま放置している
2年前のプロジェクトだけが掲載され、その後の成長が見えないポートフォリオは、現在のスキルを評価してもらえません。対策:最低でも3ヶ月に1回は内容を見直し、新しいプロジェクトや学習内容を追加します。
年代別の転職戦略はIT転職の年代別攻略ガイド【20代・30代・40代】で解説しています。
まとめ:ポートフォリオサイトで転職成功率を高めよう
IT転職において、ポートフォリオサイトはあなたの技術力と成長意欲を証明する最も強力なツールです。GitHubを活用すれば、サーバー不要で無料でプロフェッショナルなポートフォリオを構築できます。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- 必須項目を網羅する:自己紹介、スキルセット、プロジェクト事例、連絡先を必ず含める
- 質の高いプロジェクトを厳選する:3〜5個の完成度の高い作品を掲載
- GitHubで公開する:ソースコードも一緒に見せることで信頼性を高める
- レスポンシブとパフォーマンスを重視する:モバイル対応と高速表示は基本
- 定期的に更新する:継続的な学習と成長を示す
ポートフォリオサイトは、あなたのエンジニアとしてのブランドそのものです。時間をかけて丁寧に作り込み、常に最新の状態を保つことで、転職活動を有利に進められます。
さらに詳しいIT転職の情報は、IT転職の完全ガイド【未経験からエンジニアへ】をご覧ください。転職エージェントの活用も検討している方は、IT転職エージェント徹底比較【おすすめランキング】もお役立てください。



