IT転職の職務経歴書テンプレートと書き方のコツ
IT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイド
IT転職の職務経歴書テンプレートと書き方のコツ
IT業界への転職において、職務経歴書は採用の成否を左右する最重要書類です。本記事では、IT転職に特化した職務経歴書のテンプレートと効果的な書き方について、実践的なポイントを詳しく解説します。採用担当者が注目する要素を押さえて、あなたの技術力と経験を最大限にアピールしましょう。
IT転職の面接対策完全マニュアルと合わせて準備すれば、転職成功率が飛躍的に向上します。
IT職務経歴書で採用担当者が重視する3つの要素
IT業界の採用担当者が職務経歴書で最も注目するポイントは以下の3点です。この重要な要素を理解せずに職務経歴書を作成すると、せっかくの経験やスキルが伝わりません。

1. プロジェクト概要・規模 関わったプロジェクトの業界、目的、予算規模、期間を具体的に記載します。例えば「金融機関向けオンラインバンキングシステムの開発(予算5,000万円、開発期間18ヶ月)」のように書くことで、携わった案件の重要度が伝わります。
2. 担当領域(役職と開発フェーズ) 要件定義、設計、実装、テスト、運用保守のどのフェーズを担当したのか、チーム内での役割(リーダー、メンバー)も明記しましょう。プロジェクトマネージャー、テックリード、シニアエンジニアなどの役職も重要です。
3. 技術領域(テクニカルスキル) 使用したプログラミング言語、フレームワーク、データベース、クラウドサービス、開発ツールを具体的に列挙します。プログラミング言語別IT転職ガイドで市場価値の高い技術をチェックしておくことも重要です。
重視要素 | 記載すべき内容 | 良い例 |
|---|---|---|
プロジェクト概要・規模 | 業界、目的、予算、期間 | ECサイトリニューアル(予算3,000万円、12ヶ月、チーム15名) |
担当領域 | 開発フェーズ、役割、役職 | 詳細設計〜テスト、テックリード、5名チームの技術責任者 |
技術領域 | 言語、FW、DB、インフラ | Java, Spring Boot, PostgreSQL, AWS (EC2, RDS, S3) |
職務経歴書の各項目でこれらの要素を意識的に盛り込むことで、採用担当者に「この人は自社のプロジェクトで即戦力になる」と思わせることができます。
IT職務経歴書の基本フォーマットとテンプレート
IT業界の職務経歴書には標準的なフォーマットがあります。適切なテンプレートを使用することで、採用担当者が情報を探しやすくなり、書類選考の通過率が向上します。
推奨フォーマット:逆編年体形式
職務経歴を記載する際は、逆編年体形式(最新の経験から記載する方法)が最も効果的です。採用担当者は応募者の直近のスキルレベルに最も関心があるため、新しい経験から順に記載することで、重要な情報を最初に伝えられます。
基本構成テンプレート
IT職務経歴書の基本構成は以下の通りです:
このテンプレートは、doda、JAC Recruitment、レバテックキャリアなど主要な転職サイトで推奨されている標準的なフォーマットです。
文書の長さとレイアウト
- ページ数: A4サイズで1〜3ページ
- 1ページ: 実務経験3年未満の場合
- 2ページ: 実務経験3〜10年の標準的なケース
- 3ページ: 実務経験10年以上、または複数の重要プロジェクトを記載する場合
長すぎる職務経歴書は読まれない可能性が高いため、重要な情報を優先的に記載し、簡潔にまとめることが重要です。
効果的な職務要約の書き方
職務要約は職務経歴書の冒頭に配置される5行程度のサマリーで、採用担当者が「続きを読むべきか」を判断する最重要セクションです。ここで興味を持ってもらえなければ、詳細な経歴まで目を通してもらえません。

職務要約に含めるべき要素
職務要約には以下の要素を盛り込みましょう:
- 経験年数と専門分野: 「システムエンジニアとして8年の経験」
- 主要な業界・システム: 「金融系基幹システムおよびECサイト開発」
- 得意な技術領域: 「Java/Spring Bootを用いたバックエンド開発」
- 担当フェーズ: 「要件定義から運用保守まで一貫して対応」
- チームでの役割: 「5〜10名チームでのテックリード経験あり」
良い職務要約の例
この例では、経験年数、専門分野、技術スキル、対応可能なフェーズ、リーダーシップ経験が簡潔に伝わります。
応募先に合わせたカスタマイズ
職務要約は応募先企業ごとにカスタマイズすることが重要です。企業の求人票に記載されている「求めるスキル」や「業務内容」に関連する経験を優先的に記載しましょう。例えば、クラウド移行プロジェクトを募集している企業に応募する場合は、AWS/Azure経験を職務要約に含めます。
IT転職エージェント徹底比較を活用すれば、企業ごとの求めるスキルを詳しく知ることができ、効果的なカスタマイズが可能です。
職務経歴詳細の書き方:プロジェクト単位で記載
職務経歴の詳細セクションは、職務経歴書の本体部分であり、あなたの経験と実力を具体的に示す場所です。IT業界では「プロジェクト単位」での記載が標準的で、採用担当者もこの形式に慣れています。

プロジェクト記載の標準テンプレート
各プロジェクトについて、以下の項目を記載します:
「どんな環境で、どんな課題があり、何を実行して、どんな結果になったのか」を明記
職務経歴で最も重要なのは、単に「〇〇をしました」と書くのではなく、状況→課題→行動→結果のストーリーで記載することです。
- 環境: レガシーシステムの保守フェーズで技術的負債が蓄積
- 課題: デプロイに丸一日かかり、ビジネススピードが低下
- 行動: CI/CDパイプラインの構築、テスト自動化の導入
- 結果: デプロイ時間を24時間から30分に短縮、月間リリース回数が4倍に
このような記載方法により、あなたの問題解決能力と技術的センスが明確に伝わります。
定量的な成果を示す
「改善しました」ではなく、具体的な数字を入れることで説得力が格段に向上します:
- パフォーマンス改善:「応答速度を50%改善」「処理時間を3秒から0.5秒に短縮」
- コスト削減:「インフラコストを月額50万円削減」「工数を30%削減」
- 品質向上:「バグ発生率を80%削減」「テストカバレッジを60%から90%に向上」
- チーム貢献:「5名のメンバー育成」「10名のチームリード」
SE(システムエンジニア)転職の完全ガイドでは、職種別の効果的なアピールポイントも解説していますので、併せてご覧ください。
技術スタック・スキルセクションの書き方
技術スタック(スキルセット)のセクションは、採用担当者やエンジニアリングマネージャーが最初に確認する部分です。このセクションを見て「技術的にフィットするか」を判断するため、正確かつ詳細な記載が求められます。

技術スタックの分類方法
技術スキルは以下のカテゴリーに分類して記載すると、採用担当者が情報を探しやすくなります:
カテゴリー | 記載例 |
|---|---|
プログラミング言語 | Java (実務8年), Python (実務3年), TypeScript (実務2年) |
フレームワーク | Spring Boot, Spring MVC, Django, React, Next.js |
データベース | Oracle, PostgreSQL, MySQL, MongoDB, Redis |
クラウド・インフラ | AWS (EC2, RDS, S3, Lambda, ECS), Azure, GCP |
ツール・その他 | Git, Docker, Kubernetes, Jenkins, CircleCI, Terraform |
OS | Linux (CentOS, Ubuntu), Windows Server |
開発手法 | アジャイル/スクラム, ウォーターフォール |
スキルレベルの明示
各技術について、習熟度や実務経験年数を記載すると、採用担当者があなたのレベル感を正確に把握できます:
- Java (実務8年、上級): 大規模プロジェクトでのアーキテクチャ設計、パフォーマンスチューニングが可能
- Python (実務3年、中級): データ分析、機械学習モデルの実装、API開発
- TypeScript (実務2年、中級): Reactを用いたSPA開発、Next.jsでのSSR実装
「どのプロジェクトで、どんな目的で使ったのか」を整理
技術スキルを単にリストアップするだけでなく、どのプロジェクトでどのように使用したかを補足すると、説得力が増します:
このように記載することで、「AWSを使える」のレベルが具体的に伝わります。IT資格で転職を有利にする完全ガイドで紹介しているAWS認定資格を取得すると、スキルの証明がさらに強化されます。
職務経歴書作成の実践的なチェックリスト
職務経歴書を完成させたら、提出前に以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。些細なミスが評価を下げる可能性があるため、細部まで注意深く確認することが重要です。

内容面のチェック項目
- [ ] 職務要約が5行程度で簡潔にまとまっている
- [ ] 各プロジェクトに概要、期間、規模、役割、技術、成果が記載されている
- [ ] 具体的な数字(期間、金額、人数、改善率など)が含まれている
- [ ] 技術スタックが分類され、経験年数や習熟度が明記されている
- [ ] 最新の経験が最初に記載されている(逆編年体形式)
- [ ] 応募先企業の求めるスキル・経験が強調されている
- [ ] 「どんな課題に、どう対応し、どんな結果を出したか」が明確
形式面のチェック項目
- [ ] A4サイズ1〜3ページに収まっている
- [ ] フォントサイズは10.5〜11pt(読みやすいサイズ)
- [ ] 行間は適切に設定されている(詰まりすぎず、空きすぎない)
- [ ] 見出しや項目が視覚的に区別されている
- [ ] 誤字脱字がない(最低2回は読み返す)
- [ ] 西暦と和暦の表記が統一されている
- [ ] 企業名、製品名、技術名の表記が正確
よくある失敗パターン
以下のような記載は避けましょう:
- 抽象的すぎる表現: 「大規模プロジェクトに参加」→ 予算・期間・人数を明記する
- 技術の羅列のみ: 「Java, Python, AWS...」→ どのレベルで使えるかを説明
- 担当業務のみ記載: 「設計を担当」→ 何を工夫し、どんな成果を出したかまで書く
- 古い経験を詳しく書きすぎ: 直近3年の経験を最も詳しく、それ以前は簡潔に
- ネガティブな表現: 「〇〇ができませんでした」→ ポジティブな言い回しに変換
完成した職務経歴書は、IT転職エージェントのキャリアアドバイザーに添削してもらうと、さらに精度が高まります。プロの視点でのフィードバックは非常に有益です。
無料で使えるIT職務経歴書テンプレート配布サイト
職務経歴書を効率的に作成するために、無料のテンプレートを活用しましょう。主要な転職サイトやエージェントが、Word形式のテンプレートを提供しています。
おすすめのテンプレート配布サイト
サイト名 | 特徴 | URL |
|---|---|---|
doda | SE向けテンプレート、記入例付き | |
JAC Recruitment | ハイクラス向け、外資系対応フォーマット | |
レバテックキャリア | IT特化、技術スタック記載例豊富 | |
Geekly | Web系エンジニア向け、モダンな形式 | |
リクナビNEXT | 110職種対応、汎用性が高い |
これらのサイトでは、職種別・経験年数別のサンプルも提供されているため、自分に近い例を参考にしながら作成できます。
テンプレートをカスタマイズする際のポイント
テンプレートはあくまで「ひな形」です。以下のポイントを意識してカスタマイズしましょう:
- レイアウトを調整: 自分の経歴の長さに応じて、各セクションの配分を調整
- 強調したい情報を目立たせる: 太字、下線、色分けなどで重要な技術や成果を強調
- 項目の追加・削除: 資格が多い場合は資格セクションを拡大、逆に少ない場合は簡潔に
- 応募先に合わせて内容を変更: テンプレートをベースに、応募先企業ごとに内容を調整
テンプレートを使う最大のメリットは「作成時間の短縮」と「抜け漏れの防止」です。ゼロから作成すると重要な項目を忘れがちですが、テンプレートがあれば必要な情報を確実に盛り込めます。
まとめ:IT転職成功のための職務経歴書作成
IT転職における職務経歴書は、あなたの技術力と経験を採用担当者に伝える最重要ツールです。本記事で解説したポイントをまとめます:
職務経歴書作成の5つの重要ポイント
- 採用担当者が重視する3要素を押さえる: プロジェクト概要・規模、担当領域、技術領域を明確に記載
- 逆編年体形式で記載: 最新の経験から順に記載し、直近のスキルレベルを強調
- 定量的な成果を示す: 具体的な数字を盛り込み、説得力を高める
- 状況→課題→行動→結果のストーリーで記載: 問題解決能力をアピール
- 応募先に合わせてカスタマイズ: 企業の求めるスキルを強調
次のステップ
職務経歴書が完成したら、以下のステップで転職活動を進めましょう:
- IT転職エージェント徹底比較で自分に合ったエージェントを選ぶ
- IT転職の面接対策完全マニュアルで面接準備を行う
- IT業界の年収ガイドで給与交渉の相場を把握する
職務経歴書は「あなた自身を売り込む営業資料」です。時間をかけて丁寧に作成し、定期的にアップデートすることで、キャリアアップのチャンスを確実に掴んでいきましょう。



