セキュリティエンジニアの需要と年収・キャリアパス
IT業界の職種図鑑【全職種の仕事内容と年収】
セキュリティエンジニアの需要と年収・キャリアパス
サイバー攻撃が年々増加し、企業のDX推進やクラウド化が進む中、セキュリティエンジニアの需要は急速に高まっています。本記事では、セキュリティエンジニアの年収相場、需要動向、そして将来のキャリアパスについて、最新データをもとに徹底解説します。
セキュリティエンジニアの年収相場
セキュリティエンジニアの年収は、他のIT職種と比較して高い水準にあります。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、セキュリティエンジニアの平均年収は597〜685万円で、国内会社員の平均年収458万円を大きく上回っています。

年代別年収の推移
年代が進むにつれて年収は上昇し、経験とスキルの蓄積が収入に直結します。
年代 | 平均年収 |
|---|---|
20代 | 約350万円 |
30代 | 約530万円 |
40代 | 約620万円 |
50代(男性) | 約780〜824万円 |
30代で500万円以上、40代で600万円以上の年収を実現できるセキュリティエンジニアは、IT業界の年収ガイドの中でも高収入職種に位置しています。
フリーランスの年収事情
フリーランスとして独立すれば、さらに高い収入を目指すことも可能です。フリーランスのセキュリティエンジニアは、月額平均単価が55.3万円、最高単価は130万円に達し、年収は約660〜1,500万円の範囲となります。
高いスキルと実績を持つセキュリティエンジニアであれば、年収1,000万円超えも十分に現実的です。フリーランスエンジニアへの転身ガイドでは、独立のステップを詳しく解説しています。
海外データとの比較
国際的な給与調査によると、日本のサイバーセキュリティエンジニアの平均年収はJPY 11,092,588(約1,109万円)とされており、エントリーレベルで約778万円、シニアレベルでは1,371万円に達します。
特に東京では平均年収が1,376万円で、全国平均より38%高い水準にあります。これは、首都圏の企業が高度なセキュリティ人材を求めて競争している結果です。
参考: Cyber Security Engineer Salary in Japan (2026)
セキュリティエンジニアの需要動向
DX推進とクラウド化による需要急増
企業のDX推進やクラウド化が進む現代において、情報セキュリティの重要性はかつてないほど高まっています。サイバー攻撃は日々巧妙化しており、どの業界でもセキュリティエンジニアのスキルが求められています。

ジョブマーケットは年間15%成長を記録しており、需要に対して供給が追いついていない状況が続いています。この傾向は今後数年間も継続すると予測されています。
政府の取り組みと人材育成
日本政府は、経済産業省(METI)の計画として、2030年までに登録情報セキュリティスペシャリストの数を2倍に増やす目標を掲げています。これは、国家レベルでのサイバーセキュリティ対策の重要性が認識されている証拠です。
DX・AI時代のIT転職戦略でも取り上げているように、最新テクノロジーの進化とともに、セキュリティの専門知識を持つ人材の価値はさらに高まっています。
参考: 【2025年】セキュリティエンジニアの年収・給料は?
全業界での需要拡大
金融、医療、製造、小売、通信など、あらゆる業界でサイバーセキュリティが経営課題として認識されています。これにより、セキュリティエンジニアは特定の業界に限定されず、幅広い選択肢の中から転職先を選べる環境が整っています。
IT転職エージェント徹底比較で紹介されているエージェントでも、セキュリティエンジニアの求人は常に上位に位置しています。
セキュリティエンジニアのキャリアパス
セキュリティエンジニアには、多様なキャリアパスが用意されています。自分の志向性や強みに応じて、最適な道を選択できるのが魅力です。

専門性を深める道
セキュリティアナリストは、報道機関や専門家から収集した幅広いデータや情報をもとに、サイバー攻撃の傾向や脆弱性を調査・分析・解析します。
セキュリティアーキテクトは、企業全体のセキュリティ設計を担当し、システムアーキテクチャの観点からセキュリティを統括します。
CISO(最高情報セキュリティ責任者)は、経営層の一員として組織全体のセキュリティ戦略を策定し、リスク管理を統括する最上位職です。年収1,500万円以上も珍しくありません。
コンサルタントへの転向
セキュリティエンジニアとしての専門知識や経験を活かし、セキュリティコンサルタントとして企業のセキュリティ対策を支援する道もあります。複数のクライアントと関わりながら、幅広い業界のセキュリティ課題を解決できるやりがいのある職種です。
マネジメント職への転向
技術だけでなく、チームをまとめるマネジメントスキルを磨き、セキュリティチームのマネジャーとして活躍する選択肢もあります。プロジェクトマネジメントや予算管理、人材育成などのスキルが求められます。
ITエンジニアのスキルアップ戦略では、技術スキルとマネジメントスキルのバランスについて解説しています。
フリーランス・独立の道
セキュリティエンジニアとして独立し、フリーランスとして複数のプロジェクトに参画する働き方も人気です。自分の裁量で仕事を選び、高い報酬を得られるメリットがあります。
キャリアパス | 年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
セキュリティアナリスト | 600〜900万円 | 分析・調査の専門家 |
セキュリティアーキテクト | 800〜1,200万円 | 設計の専門家 |
セキュリティコンサルタント | 700〜1,300万円 | 複数企業を支援 |
CISO(最高情報セキュリティ責任者) | 1,200〜2,000万円 | 経営層として統括 |
フリーランス | 660〜1,500万円 | 自由度高い働き方 |
セキュリティエンジニアに必要なスキルと資格
技術スキル
- ネットワークセキュリティ: ファイアウォール、IDS/IPS、VPNなどの知識
- 脆弱性診断: ペネトレーションテスト、脆弱性スキャン
- インシデント対応: サイバー攻撃への迅速な対処
- セキュリティアーキテクチャ設計: ゼロトラストアーキテクチャなど最新手法
- クラウドセキュリティ: AWS、Azure、GCPのセキュリティ機能
プログラミング言語別IT転職ガイドでも触れられているように、Python、Go、Rustなどのプログラミングスキルも重要です。
有効な資格
セキュリティエンジニアとしてのキャリアを加速させるには、資格取得が有効です。
- 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ): 日本国内で最も権威あるセキュリティ資格
- CISSP(Certified Information Systems Security Professional): 国際的に認知度の高い資格
- CEH(Certified Ethical Hacker): ホワイトハッカーとしてのスキル証明
- CompTIA Security+: セキュリティ基礎を証明する国際資格
IT資格で転職を有利にする完全ガイドでは、資格取得の戦略を詳しく解説しています。
セキュリティエンジニアへの転職方法
未経験からの転職
セキュリティエンジニアは、他のIT職種(システムエンジニア、ネットワークエンジニアなど)からのキャリアチェンジが一般的です。まずは基礎的なITスキルを身につけ、その後セキュリティの専門知識を習得するのが効率的です。
未経験からのIT転職完全攻略では、ITキャリアのスタート方法を詳しく解説しています。
経験者の転職戦略
すでにセキュリティエンジニアとして働いている方は、より条件の良い企業やチャレンジングなプロジェクトへの転職を検討できます。年収アップ、専門性の深化、キャリアパスの拡大など、目的に応じた転職戦略が重要です。
IT転職の面接対策完全マニュアルでは、面接での自己PRや技術アピールのポイントを解説しています。
転職エージェントの活用
セキュリティエンジニアの求人は、一般公開されない非公開求人も多いため、専門エージェントの活用が効果的です。IT業界に特化したエージェントなら、セキュリティエンジニアのキャリア相談や年収交渉をサポートしてくれます。
IT転職エージェント徹底比較で、自分に合ったエージェントを見つけましょう。
まとめ
セキュリティエンジニアは、高い需要と年収、そして多様なキャリアパスが魅力の職種です。平均年収は597〜685万円で、フリーランスなら年収1,000万円以上も十分に狙えます。
企業のDX推進やサイバー攻撃の増加により、セキュリティエンジニアの需要は年々高まっており、将来性も非常に明るい職種です。セキュリティアナリスト、アーキテクト、コンサルタント、CISO、フリーランスなど、キャリアパスの選択肢も豊富です。
これからセキュリティエンジニアを目指す方も、すでに活躍している方も、本記事で紹介した情報をもとに、自分に最適なキャリア戦略を描いてください。セキュリティの専門知識を持つ人材は、今後も高い市場価値を保ち続けるでしょう。



