ITエンジニアの平均年収と年収アップの方法
IT業界の年収ガイド【職種別・企業別・年齢別】
ITエンジニアの平均年収と年収アップの方法
IT業界で働く、またはIT業界への転職を考えている方にとって、エンジニアの年収は最も気になる情報の一つです。実際、ITエンジニアの年収は職種や経験年数、企業規模によって大きく異なります。この記事では、最新の統計データに基づいてITエンジニアの平均年収を詳しく解説し、年収アップを実現するための具体的な方法をご紹介します。
IT業界への転職を検討している方や、現在のエンジニアとしてのキャリアアップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
ITエンジニアの平均年収【2024年最新データ】
2024年の最新統計によると、ITエンジニアの平均年収は462万円で、全体の平均年収426万円よりも36万円高い水準にあります。また、別の調査では556万円という結果も報告されており、調査対象や方法によって数値に幅があることが分かります。

令和5年賃金構造基本統計調査によれば、正社員のITエンジニア(ソフトウェア作成者)における平均年収は558万円となっています。これらのデータから、ITエンジニアの年収は一般的な職種と比較して高い傾向にあることが明確です。
さらに、日本のIT業界では2022年まで年収が大きく上昇傾向にあり、中央値で7.0万円から9.5万円へと36%も増加しました。2025年の調査でも中央値は9.5万円と高い水準を維持しており、IT業界全体の年収は今後も成長が期待されています。
国際的に見ても、日本のITエンジニアの需要は高まり続けており、特にAIエンジニア、サイバーセキュリティ専門家、クラウドスペシャリスト、データエンジニアなどの高度なスキルを持つ人材の需要が供給を上回っています。
詳しい統計データは以下のサイトで確認できます:
職種別・経験年数別の年収比較
ITエンジニアと一口に言っても、職種によって年収は大きく異なります。以下の表は、代表的な職種別の平均年収をまとめたものです。

職種 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|
ITコンサルタント | 684.9万円 | 企業の課題解決を提案する上流工程 |
AI・機械学習エンジニア | 558.3~1,200万円 | 専門性により大きな年収差がある |
インフラエンジニア | 542万円 | サーバー・ネットワークの設計・運用 |
ネットワークエンジニア | 509万円 | ネットワーク構築・管理の専門職 |
Webエンジニア | 450~550万円 | Web開発全般を担当 |
プログラマー | 400~500万円 | コーディング中心の業務 |
経験年数によっても年収は大きく変動します:
- 未経験~3年未満:350~450万円
- 3~5年:450~600万円
- 5年以上:600万円以上
SE(システムエンジニア)への転職を考えている方は、これらの年収相場を参考にキャリアプランを立てることが重要です。
中途で未経験からエンジニア転職した場合の初任給相場は、20代で320万円~380万円となっており、未経験からのIT転職でも段階的に年収を上げていくことが可能です。
詳しい職種別の年収情報はIT業界の職種図鑑でも解説しています。
参考サイト:
年収アップを実現する5つの方法
ITエンジニアとして年収を上げるには、戦略的なアプローチが必要です。ここでは、実際に効果的な5つの方法をご紹介します。

1. 転職による年収アップ
最も即効性が高い方法は、より条件の良い企業への転職です。特に以下のような企業は高年収を期待できます:
- 上流工程を担当する企業:システムの企画や要件定義、外部設計などを行う
- 一次請負の企業:エンドクライアントから直接案件を受注する
- 大手企業:1,000人以上の企業は100人未満の企業と比べて年収が100万円以上高い
IT転職エージェントを活用すれば、非公開求人を含む高年収の案件にアクセスできます。転職時には面接対策と履歴書・職務経歴書の書き方もしっかり準備しましょう。
2. スキルアップと専門性の強化
ITエンジニアの年収の差は、スキルの差に直結します。特に以下のスキルは高年収につながります:
- プログラミング言語:Go、Python、TypeScriptなど需要の高い言語を習得
- クラウド技術:AWS、Azure、GCPの認定資格を取得
- AI・機械学習:データサイエンスやディープラーニングのスキル
- セキュリティ:サイバーセキュリティの専門知識
プログラミング言語別の転職ガイドやIT資格で転職を有利にする完全ガイドも参考にしてください。
日々のスキルアップ戦略を実践することが、長期的な年収アップの基盤となります。
3. フリーランスへの転身
正社員としての経験を5年以上積んだ後、フリーランスエンジニアとして独立することで年収を大きく伸ばすことができます。フリーランスの場合、単価は正社員の1.5~2倍になることも珍しくありません。
フリーランスエンジニアへの転身ガイドでは、独立に必要な準備や案件獲得の方法を詳しく解説しています。
4. 副業の活用
現在の会社で働きながら、副業として別の案件を受注することで収入を増やす方法もあります。週末や夜間を活用して月10~30万円の副収入を得ることも可能です。
IT転職の働き方ガイドでは、副業を含めた多様な働き方について詳しく解説しています。
5. 上級資格の取得
資格はスキルの証明となり、転職やキャリアアップに有効です。特に以下の資格は年収アップに効果的です:
- ITストラテジスト
- プロジェクトマネージャ
- システムアーキテクト
- AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル
- Google Cloud Professional Cloud Architect
これらの上級資格を取得することで、専門性を対外的にアピールでき、高年収のポジションに応募しやすくなります。
参考サイト:
企業規模と年収の関係
企業規模は年収に大きな影響を与える要素の一つです。統計データによると、システムエンジニアやプログラマーの年収を従業員規模別で比較すると、以下のような傾向があります:
- 100人未満の企業:平均年収 約450万円
- 100~999人の企業:平均年収 約520万円
- 1,000人以上の企業:平均年収 約550~600万円
この差は100万円以上にもなり、大手企業への転職が年収アップの有効な手段であることが分かります。
また、企業の種類によっても年収は異なります:
- 一次請負(元請け)企業:エンドクライアントから直接案件を受注するため、利益率が高く年収も高め
- 二次請負以降(下請け)企業:中間マージンが発生するため、年収は比較的低め
- 自社サービス開発企業:成長中のスタートアップやメガベンチャーでは、ストックオプションなどで大きなリターンも期待できる
IT企業の種類と選び方では、SIer、Web系、SESなど企業タイプごとの特徴と年収の違いを詳しく解説しています。
業種別では、金融、医療、製造などの業種別転職ガイドも参考になります。
年代別の年収アップ戦略
年齢によって最適な年収アップ戦略は異なります。各年代別のポイントを見ていきましょう。

20代:スキルの土台作りと経験の蓄積
20代は基礎スキルの習得とキャリアの方向性を定める重要な時期です。年収よりもスキル習得を優先し、複数のプロジェクト経験を積むことが大切です。
- 目標年収:350~500万円
- 重点項目:プログラミングスキル、開発プロセスの理解、チーム開発経験
- 転職タイミング:3~5年で最初の転職を検討
30代:専門性の確立とマネジメント経験
30代は専門性を高め、マネジメントスキルも身につける時期です。技術スペシャリストかマネジメント職かのキャリアパスを選択する重要な局面でもあります。
- 目標年収:550~800万円
- 重点項目:専門分野の確立、アーキテクチャ設計、プロジェクトマネジメント
- 転職タイミング:より上流工程や大手企業へのステップアップを検討
40代以降:高度な専門性と戦略的キャリア
40代以降は、高度な専門性を活かしたポジションや、経営に近い立場での活躍が期待されます。
- 目標年収:700~1,200万円以上
- 重点項目:技術顧問、CTOなどの経営層、フリーランスでの高単価案件
- 転職タイミング:自身の専門性が最も活かせる環境を選択
IT転職の年代別攻略ガイドでは、各年代の詳しい戦略を解説しています。
キャリアパス設計ガイドも参考にして、長期的なキャリアプランを立てましょう。
年収1,000万円を目指すには
ITエンジニアとして年収1,000万円を達成することは、決して不可能ではありません。以下のような道筋があります:
- 技術スペシャリストとして極める
- AIエンジニア、セキュリティエンジニアなど高度な専門職 - 希少性の高いスキルを持つフリーランスエンジニア
- マネジメント職へのキャリアアップ
- プロジェクトマネージャ、開発マネージャ - エンジニアリングマネージャ、VPoE(Vice President of Engineering)
- 上流工程の専門家になる
- ITコンサルタント - ソリューションアーキテクト
- 外資系企業への転職
- 外資系IT企業は日系企業よりも平均年収が高い傾向 - グローバルなキャリアパスも開ける
- スタートアップでストックオプションを得る
- 成長中のスタートアップに初期メンバーとして参画 - 上場時に大きなリターンの可能性
年収1,000万円を目指すには、単にスキルを高めるだけでなく、市場価値を意識した戦略的なキャリア形成が不可欠です。
参考サイト:
まとめ:ITエンジニアとして年収を最大化するために
ITエンジニアの平均年収は462万円~556万円で、職種や経験年数によって大きく異なります。年収アップを実現するには、以下のポイントが重要です:
- 転職:上流工程や大手企業、一次請負企業への転職
- スキルアップ:需要の高い技術や専門性を身につける
- 資格取得:上級資格でスキルを対外的に証明
- 企業規模:大手企業の方が100万円以上年収が高い傾向
- キャリア戦略:年代に応じた戦略的なキャリア形成
IT転職サイト・求人サービスを活用して、自分に合った求人を探しましょう。DX・AI時代のIT転職戦略も参考にして、今後需要が高まる分野にも目を向けることが大切です。
年収アップは一朝一夕には実現しませんが、適切な戦略と継続的な努力によって、着実に目標に近づくことができます。この記事を参考に、ぜひ自分に合った年収アップの方法を実践してみてください。
転職を検討している方は、まず退職・入社準備ガイドで円滑な転職プロセスを確認しておくことをおすすめします。



