IT転職IT転職

副業・複業でITエンジニアの収入を増やす方法

IT業界の年収ガイド【職種別・企業別・年齢別】
副業・複業でITエンジニアの収入を増やす方法

副業・複業でITエンジニアの収入を増やす方法

ITエンジニアとして本業で活躍しながら、副業や複業で収入を増やしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。実際、副業を行うITエンジニア500名を対象とした調査では、月収5万円以内が最も多い一方で、30万円以上稼ぐ人も10%以上存在しています。本記事では、ITエンジニアが副業・複業で収入を増やすための具体的な方法から、案件の選び方、注意点まで徹底的に解説します。

ITエンジニアの副業・複業の現状と収入実態

ITエンジニアの副業市場は年々拡大しており、多くのエンジニアが本業と並行して収入源を増やしています。厚生労働省の2024年調査によると、日本のソフトウェアエンジニアの平均年収は約569万円ですが、副業によってさらに収入を増やすことが可能です。

副業エンジニアの月収分布を見ると、以下のような傾向があります。

月収範囲

割合

年間換算

5万円以内

32.6%

60万円以内

5万〜10万円

約25%

60万〜120万円

10万〜20万円

約20%

120万〜240万円

20万〜30万円

約12%

240万〜360万円

30万円以上

10%以上

360万円以上

ただし、副業をしない理由のトップは「時間がない」が38%を占めており、無理のない範囲から始めることが重要です。IT転職の働き方ガイドでも紹介しているように、ワークライフバランスを保ちながら副業に取り組むことが長続きの秘訣です。

副業・複業で収入を増やす具体的な方法

1. クラウドソーシングで案件を獲得する

初心者から経験者まで幅広く利用できるのがクラウドソーシングサービスです。ランサーズやクラウドワークスなどの大手プラットフォームでは、多数のITエンジニア向け案件が掲載されています。

side job multiple income it engineer methods image 1

収入例:

  • Webサイト制作:1件10万〜50万円
  • アプリ開発:1件20万〜100万円
  • システム保守・改修:月額5万〜20万円

クラウドソーシングのメリットは、自分のペースで案件を選べることと、実績を積みながらスキルアップできることです。詳しい働き方については、フリーランスエンジニアへの転身ガイドも参考にしてください。

2. エージェントサービスを活用する

副業エージェントは、あなたのスキルや希望条件に合った案件を紹介してくれるため、自ら案件を探す手間を大幅に削減できます。特に、週1日や土日のみの稼働が可能な案件も多く、本業との両立がしやすい点が魅力です。

主な副業エージェントサービス:

  • ITプロパートナーズ:週1〜2日から可能な高単価案件
  • レバテックフリーランス:豊富な案件数とサポート体制
  • エンジニアファクトリー:リモートワーク中心の案件

エージェントを利用することで、契約交渉や条件調整も代行してもらえるため、エンジニアリングに集中できます。IT転職エージェント徹底比較で紹介しているエージェント選びのポイントは、副業エージェント選びにも応用できます。

3. 専門性を活かした高単価案件に挑戦する

特定の技術領域に特化することで、高単価の案件を獲得しやすくなります。以下は専門性が高く評価される分野です。

技術分野

月単価目安

求められるスキル

AI/機械学習

30万〜80万円

Python、TensorFlow、PyTorch

インフラ/DevOps

25万〜60万円

AWS、Docker、Kubernetes

セキュリティ

30万〜70万円

脆弱性診断、CISSP等資格

モバイルアプリ

20万〜50万円

Swift、Kotlin、Flutter

データ分析

25万〜60万円

SQL、Python、BI ツール

プログラミング言語別IT転職ガイドでは、各言語の市場価値について詳しく解説していますので、スキルアップの参考にしてください。

4. 技術記事執筆やコンテンツ制作で稼ぐ

エンジニアリングの知識を活かして、技術記事の執筆やコンテンツ制作を行うことも有効な収入源です。

収入例:

  • 技術記事執筆:1記事5,000円〜30,000円
  • 技術書の執筆:印税収入として年間数十万〜数百万円
  • オンライン講座の作成:受講者数に応じて月5万〜50万円

継続的に記事を書くことで、月5万〜20万円程度の安定した副収入を得ることが可能です。また、自身のブログやYouTubeチャンネルを開設し、広告収入を得る方法もあります。

5. メンター・技術顧問として活動する

経験豊富なエンジニアであれば、若手エンジニアのメンターや企業の技術顧問として活動することで、高い報酬を得られます。

収入例:

  • オンラインメンタリング:月額3万〜10万円(複数顧客を持つ場合)
  • 技術顧問:月額10万〜50万円
  • 社内勉強会の講師:1回3万〜10万円

ITエンジニアのスキルアップ戦略でも触れていますが、他者に教えることで自身のスキルも深まり、一石二鳥の効果があります。

副業案件の選び方とポイント

スキルと経験に合った案件を選ぶ

副業を始める前に、自分のスキルや経験、強みを整理することが大切です。「何ができるのか」を明確にしておくことで、自分に適した案件を探しやすくなります。具体的には、特定の技術分野での得意度や経験年数を洗い出すことが重要です。

side job multiple income it engineer methods image 2

案件選びのチェックリスト:

  • 自分の技術スタックと合致しているか
  • 稼働時間が現実的に確保できるか
  • スキルアップにつながる内容か
  • 単価が適正か(市場相場と比較)
  • クライアントの評価や実績は信頼できるか

「稼ぎやすさ」だけでなく「続けやすさ」を重視する

副業案件選びでは「稼ぎやすさ」だけでなく「続けやすさ」も重視すべきです。高単価でも無理な稼働時間を求められる案件は、長続きせず、本業にも悪影響を及ぼす可能性があります。

続けやすい案件の特徴:

  • リモートワーク可能
  • 週1〜2日または土日のみの稼働
  • ミーティングや会議が少ない
  • 固定報酬制で稼働時間の指定がない
  • 納期に余裕がある

クライアント企業とのやり取りに要する時間にも注意が必要で、コミュニケーションに割く時間が多くない副業案件を選ぶと良いでしょう。

初心者におすすめの副業タイプ

実務経験が浅い方や副業初心者の場合、以下のような案件から始めることをおすすめします。

初心者向け案件:

  • アプリやシステムの動作テスト業務:月15万〜20万円
  • IT関連の記事執筆:月5万〜20万円
  • 既存システムの保守・運用:月10万〜25万円
  • コーディング補助・レビュー:月8万〜18万円

これらの案件で実績を積んでから、より高単価な開発案件にステップアップしていくことで、無理なく収入を増やせます。IT業界の職種図鑑では、各職種の仕事内容を詳しく解説していますので、自分に合った案件タイプを見つける参考にしてください。

副業・複業を始める前に確認すべき重要事項

会社の就業規則を必ず確認する

副業を始める前に確認すべきなのは、勤務先の就業規則で副業が許可されているかどうかです。規則に違反して副業を行ってしまうと、信用を失ってしまったり、懲戒処分につながったりする恐れがあります。

side job multiple income it engineer methods image 3

近年、副業を解禁する企業が増えていますが、以下のような条件が設けられている場合があります。

よくある副業の条件:

  • 事前申請・承認制
  • 競合他社での副業禁止
  • 本業に支障が出ない範囲での活動
  • 情報漏洩や利益相反の禁止
  • 副業収入の報告義務

不明な点があれば、人事部門に確認することをおすすめします。

確定申告の準備をする

年間20万円を超える副業収入がある場合は確定申告が必要になります。怠ってしまうと追徴課税やペナルティの対象になる可能性があります。

確定申告のポイント:

  • 収入と経費をしっかり記録する
  • 領収書やレシートを保管する
  • 青色申告を検討する(最大65万円の控除)
  • 会計ソフトを活用する
  • 必要に応じて税理士に相談する

副業収入が増えてきたら、個人事業主として開業届を出すことで、青色申告の特典を受けられるようになります。

時間管理と体調管理を徹底する

身体的・精神的な負担が増える点に注意が必要で、本業と副業を両立させるには、時間管理だけでなく、体調管理にも細心の注意を払わなければなりません。

時間管理のコツ:

  • 週単位でスケジュールを計画する
  • 副業に充てる時間を明確に決める
  • 本業の繁忙期は副業を控える
  • 睡眠時間を確保する(最低6時間)
  • 家族や友人との時間も大切にする

副業に集中しすぎると本業に悪影響が出るリスクもあります。あくまで「本業優先」の姿勢を保つことが重要です。ITエンジニアのキャリアパス設計ガイドでも、長期的なキャリア形成の視点から副業の位置づけについて解説しています。

副業で収入を最大化するための戦略

スキルの棚卸しと市場価値の把握

まずは自分のスキルを客観的に評価し、市場でどの程度の価値があるのかを把握することが重要です。IT業界の年収ガイドを参考に、自分のスキルレベルに応じた適正単価を知ることで、案件交渉がしやすくなります。

side job multiple income it engineer methods image 4

スキルの棚卸し方法:

  • 使用できるプログラミング言語とフレームワーク
  • これまで携わったプロジェクトの規模と役割
  • 保有している資格(IT資格で転職を有利にする完全ガイド参照)
  • 業務領域の専門知識(金融、医療など)
  • コミュニケーション能力やマネジメント経験

ポートフォリオと実績の蓄積

副業で継続的に高単価案件を獲得するには、実績とポートフォリオの蓄積が不可欠です。GitHubでのコード公開や、個人プロジェクトの展開、技術ブログの運営などを通じて、自分の実力を可視化しましょう。

効果的なポートフォリオ作成のポイント:

  • GitHubに高品質なコードを公開する
  • 個人開発したアプリやサービスを紹介する
  • 技術ブログで解決した課題を記事化する
  • Qiitaなどで技術記事を投稿する
  • 過去の案件実績をまとめる(守秘義務に注意)

これらの活動は、新しい案件を獲得する際の営業資料として非常に有効です。

長期的な視点でキャリアを設計する

副業は単なる収入源ではなく、キャリアアップの手段としても活用できます。本業では経験できない技術や業務領域に挑戦することで、エンジニアとしての幅が広がります。

副業を通じたキャリアアップ例:

  • 本業と異なる技術スタックを習得する
  • スタートアップ支援で経営視点を学ぶ
  • 新しい業界の知識を身につける
  • 将来的な独立・起業の準備をする
  • 人脈を広げてビジネスチャンスを増やす

DX・AI時代のIT転職戦略でも触れているように、最新テクノロジーに触れる機会として副業を活用することで、本業でも評価される可能性が高まります。

まとめ:無理なく収入を増やすための第一歩

ITエンジニアが副業・複業で収入を増やすためには、自分のスキルと市場ニーズを正しく把握し、無理のない範囲で始めることが成功の鍵です。副業を行うエンジニアの多くは月5万円以内の収入からスタートしていますが、継続的に実績を積むことで、月30万円以上を稼ぐことも十分に可能です。

副業成功のポイント:

  1. 会社の就業規則を確認し、許可を得る
  2. 自分のスキルに合った案件から始める
  3. 「続けやすさ」を重視した案件選び
  4. 確定申告の準備を怠らない
  5. 本業とのバランスを常に意識する
  6. 実績を積み、徐々に単価を上げていく

副業は収入増加だけでなく、スキルアップやキャリアの幅を広げる絶好の機会です。まずは小さな案件から始めて、自分に合った働き方を見つけてください。この記事が、あなたの副業・複業による収入増加の第一歩となれば幸いです。

この記事をシェア: