インフラエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパス
IT業界の職種図鑑【全職種の仕事内容と年収】
インフラエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパス
インフラエンジニアは、企業のITシステムを支える基盤を設計・構築・運用する重要な職種です。DXやクラウド化の進展により、その需要はますます高まっています。本記事では、インフラエンジニアの仕事内容から年収、キャリアパス、必要なスキルまで、転職を検討している方に向けて徹底解説します。
インフラエンジニアはIT業界の職種図鑑の中でも特に専門性の高い職種で、平均年収は660万円と全職種平均を大きく上回ります。未経験からでも挑戦でき、年収1,000万円以上も目指せる魅力的なキャリアです。
インフラエンジニアとは?基本概要
インフラエンジニアとは、企業や組織のITインフラを支えるIT基盤の設計・構築・運用・保守を担当する技術者です。IT基盤とは、サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、システムを稼働させるために必要な要素の総称を指します。
近年のデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速により、インフラエンジニアの役割は従来のオンプレミス環境の管理から、クラウドサービスの活用、セキュリティ対策の強化、自動化・効率化の推進へと大きく変化しています。DX・AI時代のIT転職戦略でも解説しているように、最新技術への対応が求められる職種です。
インフラエンジニアは「縁の下の力持ち」として、システムが安定稼働するための基盤を支え、企業のビジネス継続性を保証する重要な役割を担っています。障害発生時の迅速な対応や、パフォーマンスの最適化など、24時間365日システムを守る責任ある仕事です。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアの業務は大きく分けて、設計・構築・運用・保守の4つのフェーズに分類されます。それぞれのフェーズで求められるスキルや役割が異なるため、キャリアステージに応じて担当範囲が広がっていくのが一般的です。

設計フェーズ
システム要件に基づいて、サーバーやネットワークの構成を設計します。必要なリソースの見積もり、冗長化構成の検討、セキュリティポリシーの策定などを行います。クライアントやプロジェクトマネージャーとの要件ヒアリングも重要な業務です。
構築フェーズ
設計書に基づいて、実際にサーバーやネットワーク機器の設定を行います。OSのインストール、ミドルウェアの導入、ネットワークの配線や設定、セキュリティ設定などを実施します。近年はコードによるインフラ管理(Infrastructure as Code)も普及しています。
運用フェーズ
構築したシステムが正常に稼働しているかを監視します。パフォーマンスのチェック、ログの確認、バックアップの実施、定期的なメンテナンス作業などを担当します。IT転職の働き方ガイドで紹介するように、運用業務はシフト制や夜間対応が発生することもあります。
保守フェーズ
システムの改善や障害対応を行います。障害が発生した際の原因究明と復旧作業、セキュリティパッチの適用、システムのアップグレード、キャパシティプランニングなど、システムを長期的に維持・改善していく業務です。
インフラエンジニアは技術的なスキルだけでなく、IT転職の面接対策でも重視される、コミュニケーション能力や問題解決能力も求められます。チームメンバーや他部門との連携が不可欠だからです。
インフラエンジニアの年収相場
インフラエンジニアの平均年収は約660万円で、日本の全職種平均年収である458万円を大きく上回っています(出典:ユニゾンキャリア)。IT業界の年収ガイドで詳しく解説していますが、経験やスキルレベルによって年収は大きく変動します。

年齢別・経験年数別の年収相場
以下の表は、インフラエンジニアの年齢・経験年数別の平均年収相場をまとめたものです:
年齢・経験年数 | 平均年収 | 月給目安 | ボーナス |
|---|---|---|---|
新卒〜3年目 | 300万〜400万円 | 20万〜25万円 | 3〜4ヶ月分 |
4年目〜7年目(中堅) | 400万〜600万円 | 25万〜35万円 | 3〜4ヶ月分 |
8年目以上(ベテラン) | 600万〜800万円 | 35万〜45万円 | 4〜6ヶ月分 |
スペシャリスト・管理職 | 800万〜1,400万円 | 45万〜80万円 | 6〜10ヶ月分 |
未経験からのIT転職の場合、初年度の年収は300万〜400万円程度からスタートすることが多いですが、スキルを習得していくことで着実に年収アップが期待できます。
年収1,000万円を目指すには
インフラエンジニアで年収1,000万円以上を目指すには、以下のようなキャリアパスがあります:
- クラウドアーキテクト:AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスの高度な設計・構築スキルを習得
- セキュリティスペシャリスト:サイバーセキュリティの専門家として、企業のセキュリティ戦略を担当
- ITコンサルタント:技術的知見を活かして、企業のIT戦略立案や最適化提案を行う
- プロジェクトマネージャー:大規模プロジェクトの管理・統括を担当
- SRE(Site Reliability Engineer):開発と運用の橋渡しを行う高度な技術職
ITエンジニアのキャリアパス設計ガイドでは、これらのキャリアへの移行戦略を詳しく解説しています。
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアとして活躍するには、技術的なスキルだけでなく、ビジネススキルや問題解決能力も重要です。ITエンジニアのスキルアップ戦略で体系的に学習方法を紹介していますが、ここでは特に重要なスキルを解説します。

必須の技術スキル
サーバーOS・ネットワークの知識
Linux(CentOS、Ubuntu、Red Hat)やWindows Serverの操作・管理スキルは必須です(参考:type転職エージェント)。コマンドラインでの操作、ユーザー管理、プロセス管理、パッケージ管理などを習得する必要があります。ネットワークについては、TCP/IPプロトコル、ルーティング、スイッチング、ファイアウォールなどの基礎知識が求められます。
クラウドサービスの知識
AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などのクラウドサービスの知識は、現代のインフラエンジニアにとって不可欠です。仮想マシン、ストレージ、データベース、ロードバランサーなど、各種サービスの構成・管理スキルが必要です。
セキュリティ対策の知識
ファイアウォール設定、侵入検知システム(IDS)、暗号化技術、脆弱性診断など、セキュリティに関する幅広い知識が求められます。サイバー攻撃の手法やその対策について常に最新情報をキャッチアップする姿勢が重要です。
自動化・コード化のスキル
Infrastructure as Code(IaC)を実現するTerraform、Ansible、Puppetなどのツールや、シェルスクリプト、Python、Rubyなどのスクリプト言語を使った自動化スキルが重視されています。プログラミング言語別IT転職ガイドでも詳しく解説しています。
ビジネススキル・ソフトスキル
技術スキル以外にも、以下のようなスキルが重要です:
- コミュニケーション能力:チームメンバー、他部門、クライアントとの円滑な情報共有
- 問題解決能力:障害発生時の迅速な原因特定と対応
- 時間管理能力:複数のプロジェクトやタスクを並行して進める能力
- 学習意欲:新しい技術やサービスを積極的に学ぶ姿勢
- ドキュメンテーション能力:設計書や手順書を正確に作成する能力
IT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイドでは、これらのスキルを効果的にアピールする方法を紹介しています。
インフラエンジニアに役立つ資格
資格取得は、スキルの証明や体系的な知識習得に有効です。IT資格で転職を有利にする完全ガイドでも詳しく解説していますが、インフラエンジニアにとって特に役立つ資格を紹介します。
国家資格
- 基本情報技術者試験:IT業界の基礎知識を幅広くカバー。未経験者におすすめ
- 応用情報技術者試験:より高度な技術知識を証明。キャリアアップに有利
- ネットワークスペシャリスト試験:ネットワーク分野の最高峰資格
- 情報処理安全確保支援士試験:セキュリティ分野の国家資格
ベンダー資格
- LPIC(Linux Professional Institute Certification):Linuxの技術力を国際的に認定
- LinuC(Linux技術者認定試験):日本市場に特化したLinux資格
- CCNA(Cisco Certified Network Associate):ネットワーク機器大手シスコの認定資格
- AWS認定資格:AWSの各種サービスに関する専門知識を証明
- Microsoft Azure認定資格:Azureの技術力を証明
資格は取得すること自体が目的ではなく、学習プロセスで得た知識を実務に活かすことが重要です。資格取得後も継続的に最新技術をキャッチアップする姿勢が求められます。
インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアには多様なキャリアパスがあり、自分の興味や適性に応じてキャリアを設計できます。IT転職の年代別攻略ガイドでは年代別の戦略を解説していますが、ここでは主なキャリアパスを紹介します。

スペシャリスト系キャリア
クラウドエンジニア
クラウドサービスの設計・構築・運用に特化したスペシャリストです。AWS、Azure、GCPなどの各種サービスを深く理解し、企業のクラウド移行やマルチクラウド戦略の実現を支援します。年収は500万〜800万円、トップクラスでは1,000万円以上も可能です(出典:Geekly)。
セキュリティエンジニア
企業のセキュリティ戦略立案から、脆弱性診断、インシデント対応まで幅広く担当します。サイバー攻撃が高度化する中、需要が急増している職種です(参考:BLOOM TECH Career)。専門性が高く、年収600万〜1,000万円以上が期待できます。
SRE(Site Reliability Engineer)
Googleが提唱した職種で、開発チームと運用チームの橋渡しを行います。システムの信頼性向上、自動化、パフォーマンス最適化などを担当します。高度なスキルが求められる分、年収も700万〜1,200万円と高水準です。
データベースエンジニア
データベースの設計、チューニング、パフォーマンス改善に特化したスペシャリストです。大規模システムでは不可欠な存在で、年収は600万〜1,000万円程度です。
マネジメント系キャリア
プロジェクトマネージャー(PM)
インフラ構築プロジェクトの計画、進行管理、予算管理、品質管理などを統括します。技術的知見に加えて、リーダーシップやマネジメントスキルが必要です。年収は700万〜1,500万円と高収入が期待できます。
ITコンサルタント
企業のIT戦略立案や、システム最適化の提案を行います。技術的な深い知識と、ビジネス視点での問題解決能力が求められます。年収は800万〜2,000万円と、大きく稼げる可能性があります。
独立・フリーランス
経験を積んだ後、フリーランスエンジニアへの転身を選択する道もあります。プロジェクト単位で契約し、高単価案件を受注することで年収1,000万円以上も可能です。一方で、営業活動や契約管理など、技術以外のスキルも必要になります。
インフラエンジニアへの転職方法
インフラエンジニアへの転職を成功させるには、戦略的なアプローチが重要です。IT転職エージェント徹底比較で紹介している転職エージェントの活用も効果的です。

未経験からの転職
未経験からのIT転職完全攻略で詳しく解説していますが、以下のステップが効果的です:
- 基礎知識の習得:オンライン学習サービス(Udemy、Coursera等)やスクールで基礎を学ぶ
- 資格取得:基本情報技術者試験やLPIC Level 1など、基礎的な資格を取得
- 実践経験の積み上げ:自宅で仮想環境を構築し、実際に手を動かして学習
- ポートフォリオ作成:学習成果をドキュメント化し、GitHubで公開
- 転職活動:未経験者歓迎の求人に応募、スクールの就職支援を活用
未経験の場合、最初は運用保守業務からスタートすることが多いですが、経験を積むことで設計・構築業務へステップアップできます。
経験者の転職
すでにインフラエンジニアとしての経験がある場合は、以下のポイントを押さえましょう:
- スキルの棚卸し:これまでの経験、使用技術、プロジェクト規模などを整理
- 希望キャリアの明確化:スペシャリスト志向かマネジメント志向かを決める
- 市場価値の把握:IT業界の年収ガイドで適正年収を確認
- 企業研究:IT企業の種類と選び方を参考に志望企業を選定
- 面接対策:技術的な質問だけでなく、プロジェクト経験やチーム貢献について具体的に説明できるよう準備
転職エージェントを活用することで、非公開求人へのアクセスや、年収交渉のサポートが受けられます。IT転職サイト・求人サービスの使い方ガイドも参考にしてください。
まとめ:インフラエンジニアは将来性豊かな職種
インフラエンジニアは、企業のITシステムを支える重要な職種であり、DXやクラウド化の進展により需要が高まり続けています。平均年収660万円と高水準で、未経験からでも挑戦でき、年収1,000万円以上も目指せる魅力的なキャリアです。
技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力も重要で、継続的な学習姿勢が求められます。クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア、プロジェクトマネージャーなど、多様なキャリアパスがあり、自分の興味や適性に応じてキャリアを設計できます。
IT転職の完全ガイドでは、転職活動全体の流れを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。インフラエンジニアへの転職を検討している方は、まず基礎知識の習得から始め、資格取得や実践経験を積み重ねることで、確実にキャリアを築いていくことができます。
技術の進化が速いIT業界において、インフラエンジニアは常に新しい技術に触れ、成長し続けられるやりがいのある職種です。あなたもインフラエンジニアとして、企業のITシステムを支える重要な役割を担ってみませんか?



