フルリモート可能なIT職種とおすすめ企業
IT転職の働き方ガイド【リモート・副業・ワークライフバランス】
フルリモート可能なIT職種とおすすめ企業
コロナ禍をきっかけに、フルリモートワークが急速に普及しました。特にIT業界では、フルリモート導入率が28.4%、出社とリモートワークを併用する企業は30.9%にのぼり、他業界と比較して圧倒的に高い水準となっています。世界的に見ても、68%のテック専門家がリモートワークを実施しており、IT業界が最もリモートフレンドリーな業界であることが証明されています。
本記事では、フルリモートで働けるIT職種の詳細と、フルリモート勤務を積極的に推進している企業について、具体的にご紹介します。IT転職の働き方ガイドも合わせてご覧ください。
フルリモートに向いているIT職種
Webエンジニア
Webエンジニアは、フルリモート求人が最も多い職種の一つです。Webアプリケーションの開発、保守、運用を担当し、フロントエンドとバックエンドの両方のスキルを持つフルスタックエンジニアの需要も高まっています。

開発環境がクラウド化されていることが多く、コードのバージョン管理はGitで行われるため、場所を選ばずに作業できます。オンラインでのコードレビューやペアプログラミングも一般的で、リモートワークに最適化された職種です。
詳細はSE(システムエンジニア)転職の完全ガイドをご参照ください。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアもフルリモート案件が豊富な職種です。要件定義、設計、開発、テスト、保守まで、システム開発の全工程に関わります。顧客とのミーティングもオンラインツールで実施できるため、リモートワークとの相性が良好です。
近年では、システム設計書やドキュメント管理もクラウドベースのツールで行われることが増え、チーム内での情報共有がスムーズになっています。ただし、顧客との初期段階の打ち合わせでは対面が求められるケースもあるため、ハイブリッドワークを採用している企業も多いです。
フロントエンドエンジニア
ユーザーインターフェース(UI)の開発を担当するフロントエンドエンジニアも、フルリモートに適しています。HTML、CSS、JavaScriptを中心に、React、Vue.js、Angularなどのフレームワークを使った開発が主な業務です。
デザイナーとの連携が重要ですが、Figma、Slack、Zoomなどのツールを活用することで、リモート環境でもスムーズなコミュニケーションが可能です。デザインデータの共有やフィードバックもオンラインで完結できます。
バックエンドエンジニア
サーバーサイドのロジック開発やデータベース設計を行うバックエンドエンジニアも、リモートワークに向いています。Java、Python、Ruby、PHP、Go、Node.jsなど、さまざまなプログラミング言語を使った開発が行われます。
APIの設計・開発、データベースの最適化、セキュリティ対策など、技術的な専門性が高い業務が中心で、集中して作業できるリモート環境はむしろ生産性向上につながります。実際、スタンフォード大学の調査では、リモートワークにより生産性が13%向上したというデータもあります。
詳しくはプログラミング言語別IT転職ガイドをご覧ください。
インフラエンジニア
クラウド化の進展により、インフラエンジニアもフルリモートで働けるようになってきました。AWS、Azure、Google Cloud Platformなどのクラウドサービスを活用したインフラ構築・運用が主流となり、物理的なサーバールームに常駐する必要がなくなっています。
監視ツールやログ管理ツールもクラウドベースで提供されており、リモートからでも24時間365日のシステム監視が可能です。ただし、緊急時の対応や初期構築時には出社が必要な場合もあります。
データサイエンティスト・データアナリスト
データ分析やAI・機械学習モデルの開発を行うデータサイエンティストは、個人作業が中心のため、フルリモートに最適です。Python、R、SQLなどを使ったデータ分析や、TensorFlow、PyTorchなどを使った機械学習モデルの構築が主な業務です。
クラウド上の計算リソースを活用することが一般的で、ローカル環境に依存しない働き方が可能です。ステークホルダーへの分析結果の報告もオンライン会議で完結できます。
DX・AI時代のIT転職戦略も参考にしてください。
Webデザイナー・UIUXデザイナー
デザイン業務もフルリモートとの相性が良い職種です。Webサイトやアプリケーションのデザイン、ユーザー体験(UX)の設計を担当します。Figma、Adobe XD、Sketchなどのクラウドベースのデザインツールを使えば、リアルタイムでの共同作業も可能です。
クライアントやエンジニアとのコミュニケーションもオンラインで行え、デザインレビューやフィードバックもスムーズに進められます。ただし、クリエイティブな発想を生み出すために、チームメンバーと対面で議論したいという声もあります。
フルリモート勤務を推進している企業
サイボウズ株式会社
サイボウズは、早くからリモートワークに取り組んできた企業として有名です。グループウェア「サイボウズ Office」や「kintone」を開発・提供しており、自社製品を活用したリモートワーク環境を構築しています。

社員の働き方に柔軟性を持たせる「働き方宣言制度」を導入しており、個人のライフスタイルに合わせた勤務形態を選択できます。完全フルリモート勤務も可能で、全国どこからでも働くことができます。
株式会社キャスター
キャスターは、リモートワーク専門の企業として設立され、職種や就業形態、居住地にかかわらずフルリモート勤務が可能です。全社員がリモートワークを前提とした働き方をしており、オンラインアシスタント「CASTER BIZ」やオンライン採用代行サービスなどを提供しています。
創業時からリモートワークを実践しているため、リモート環境でのコミュニケーションやマネジメントのノウハウが蓄積されています。新入社員向けのオンボーディングもオンラインで完結し、スムーズな立ち上がりをサポートしています。
株式会社ソニックガーデン
ソニックガーデンは、従業員全員がフルリモートを実現している企業です。2019年から完全在宅勤務かつフレックスでの就業を導入しており、時間を有効活用できると評判です。
受託開発や自社プロダクト開発を手掛けており、リモート環境でも高品質な開発を実現しています。社内のコミュニケーションはSlackやZoomを活用し、定期的なオンラインミーティングでチームの一体感を保っています。
株式会社ロコタビ
ロコタビは、従業員全員がフルリモートを実現している企業で、2019年からリモートワークを実施しています。海外旅行のプラットフォーム「ロコタビ」を運営しており、世界中の現地在住日本人とユーザーをつなぐサービスを提供しています。
グローバルな事業展開に合わせて、社員も国内外問わず勤務可能な体制を整えています。時差を考慮した柔軟な働き方が認められており、ライフスタイルに合わせた勤務が可能です。
その他の注目企業
その他にも、フルリモート勤務を推進している企業は多数あります。paiza転職では、フルリモート制度のある企業の求人情報を特集しており、さまざまな企業の情報を得ることができます。
大手企業では、Yahoo!やIT・通信業界の企業も、リモートワークを積極的に取り入れており、ハイブリッドワークやフルリモートの選択肢を提供しています。スタートアップ企業でも、フルリモート前提で設立された企業が増えています。
IT企業の種類と選び方で企業選びのポイントを確認できます。
フルリモート勤務のメリット
通勤時間の削減とワークライフバランス
フルリモート勤務の最大のメリットは、通勤時間がゼロになることです。平均的な通勤時間が片道1時間とすると、1日2時間、週5日で10時間もの時間を節約できます。この時間を家族との時間、趣味、スキルアップの学習に充てることができ、ワークライフバランスが大幅に改善します。

95%の労働者が何らかの形でリモートワークを希望しており、54%が完全在宅勤務を希望しているというデータもあります。通勤ストレスから解放されることで、心身の健康にも良い影響があります。
居住地の自由
フルリモート勤務なら、会社のオフィスから離れた場所に住むことも可能です。都心の高い家賃から解放され、地方や郊外で広い住居に住むこともできます。実家の近くに住んで家族のサポートを受けやすくしたり、自然豊かな環境で暮らしたりと、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
さらに、海外在住のまま日本企業で働くことも選択肢となり、グローバルなキャリア形成にもつながります。
生産性の向上
リモートワークにより生産性が13%向上したというスタンフォード大学の調査結果があります。オフィスでの雑談や突発的なミーティングが減り、集中して作業できる時間が増えるためです。
また、自分に合った作業環境を整えることができるため、快適に仕事ができます。デスクや椅子、照明、温度など、すべて自分の好みに調整でき、生産性向上につながります。
多様な働き方の実現
フルリモート勤務は、子育て中の親、介護が必要な家族がいる人、障がいのある人など、さまざまな事情を抱える人にとって働きやすい環境を提供します。フレックスタイム制と組み合わせることで、より柔軟な働き方が実現できます。
副業やフリーランスとの兼業もしやすくなり、複数の収入源を持つことでキャリアの選択肢が広がります。
フリーランスエンジニアへの転身ガイドも参考になります。
フルリモート勤務を成功させるために必要なスキル
自己管理能力
フルリモート案件では、クライアントや上司がエンジニアを現場で管理できないため、エンジニアの自己管理に頼ることになります。しっかりと実務経験があり、自走できるエンジニアでなければ案件を獲得しにくいと考えられます。

タスクの優先順位付け、スケジュール管理、進捗報告など、自分で業務をコントロールする能力が求められます。締め切りを守り、計画的に業務を進めることが重要です。
コミュニケーション能力
フルリモート案件では、どうしてもコミュニケーションが取りづらい状況になるため、さまざまなコミュニケーションツールを活用し、定期的に話し合いをする機会を設けるなど、コミュニケーションを活発に行うための努力が求められます。
テキストコミュニケーションでは、誤解を生まないよう明快な表現を心がけることが重要です。また、必要に応じてビデオ通話を活用し、表情や声のトーンで意図を伝えることも大切です。
IT転職の面接対策完全マニュアルでコミュニケーション力を磨きましょう。
技術力と即戦力
リモートワークで採用するポジションには即戦力であることが求められるため、エンジニアとしての成果や実績が乏しい方は避けられる傾向があります。
特定のプログラミング言語やフレームワーク(例:Java、Kotlin、Springなど)の知識を重視しつつも、意欲や柔軟性、チームでのコミュニケーションを大切にする傾向があります。リモートならではの自主的な業務対応能力が求められます。
ITエンジニアのスキルアップ戦略で技術力を高めましょう。
セキュリティ意識
機密情報の漏えいリスクがあるため、パソコンの紛失に注意したり、セキュリティソフトの使用を徹底したりと、慎重に行動する必要があります。万が一情報が漏えいしてしまった場合、損害賠償に発展する可能性があります。
VPNの使用、強固なパスワード管理、二段階認証の設定など、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。また、公共のWi-Fiを使用する際は特に注意が必要です。
フルリモート企業を選ぶ際のチェックポイント
求人情報の確認
求人情報に「出社不要」「通勤なし」といった条件が明記されているか、正社員としての雇用形態や完全週休2日制かどうか、月給や賞与などの具体的な条件をチェックすることが重要です。

曖昧な表現ではなく、明確にフルリモート可能と記載されているかを確認しましょう。また、試用期間中の勤務形態についても事前に確認しておくことが大切です。
サポート体制の充実度
企業が提供するリモート環境の整備状況、適切なコミュニケーションツールやサポート体制が整っているか、研修制度やフォロー体制が充実しているかを確認する必要があります。
自宅での快適な業務環境を支援する制度、例えば在宅勤務用の機材や手当の提供といった支援があるか、福利厚生が手厚いかを確認することがポイントです。多くの企業では、ノートパソコン、モニター、椅子などの支給や、通信費・電気代の手当を提供しています。
企業文化とリモートワークの実績
企業がどれくらいの期間リモートワークを実施しているか、実績があるかも重要な判断材料です。コロナ禍で急遽リモートワークを導入した企業と、以前からリモートワークを実践している企業では、ノウハウの蓄積に差があります。
社員のリモートワーク満足度や定着率も参考になります。口コミサイトや企業のブログ、SNSなどで実際に働いている社員の声を確認することをおすすめします。
IT転職エージェント徹底比較で企業情報を収集しましょう。
キャリアパスとスキルアップ機会
リモート環境でも、適切な評価制度やキャリアパスが用意されているかを確認しましょう。成果主義の評価制度が導入されているか、昇進・昇格の機会が平等に与えられているかが重要です。
また、オンライン研修や資格取得支援など、スキルアップの機会が提供されているかもチェックポイントです。リモート環境でも成長できる環境が整っているかを見極めましょう。
フルリモート求人の探し方
以下の表は、フルリモート求人を探す際に活用できる主要な転職サイト・エージェントの比較です。
サービス名 | 特徴 | フルリモート求人数 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
paiza転職 | ITエンジニア専門、スキルチェックあり | 豊富 | ★★★★★ |
Green | IT/Web業界特化、企業からのスカウト | 多い | ★★★★☆ |
レバテックキャリア | エンジニア専門、高年収求人 | 多い | ★★★★★ |
Wantedly | ベンチャー・スタートアップ多数 | 普通 | ★★★☆☆ |
リクルートエージェント | 総合型、求人数業界最大級 | 多い | ★★★★☆ |
ReWorks | リモートワーク専門 | 豊富 | ★★★★☆ |
Forkwell Jobs | ITエンジニア向け、技術スタック検索 | 多い | ★★★★☆ |
paiza転職では、フルリモート制度のある企業の求人情報を特集しており、プログラミングスキルチェックを通じて自分のレベルに合った求人を見つけられます。Greenは、IT/Web業界に特化しており、企業からのスカウト機能も充実しています。
レバテックキャリアは、エンジニア専門のエージェントで、高年収のフルリモート求人が多く、キャリアアドバイザーのサポートも手厚いです。ReWorksは、リモートワーク専門の転職サービスで、完全在宅勤務の求人に特化しています。
IT転職サイト・求人サービスの使い方ガイドで効果的な活用方法を学びましょう。
まとめ
フルリモートワークは、IT業界において急速に普及し、今や多くのエンジニアにとって標準的な働き方の一つとなりました。Webエンジニア、システムエンジニア、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、インフラエンジニア、データサイエンティスト、Webデザイナーなど、多くのIT職種でフルリモート勤務が可能です。
サイボウズ、キャスター、ソニックガーデン、ロコタビなど、フルリモート勤務を推進している企業も増えており、求人市場でもフルリモート案件が豊富にあります。フルリモート勤務は、通勤時間の削減、居住地の自由、生産性の向上、多様な働き方の実現など、多くのメリットをもたらします。
一方で、自己管理能力、コミュニケーション能力、技術力、セキュリティ意識など、フルリモート勤務を成功させるためのスキルも必要です。企業を選ぶ際には、求人情報の確認、サポート体制の充実度、企業文化とリモートワークの実績、キャリアパスとスキルアップ機会をしっかりとチェックしましょう。
フルリモート求人を探す際には、paiza転職、Green、レバテックキャリア、ReWorksなどの転職サイト・エージェントを活用することをおすすめします。あなたに合ったフルリモートのIT職種と企業を見つけ、理想の働き方を実現してください。
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