IT転職IT転職

データセンターエンジニアの仕事内容と転職事情

インフラ・クラウドエンジニアの転職完全ガイド
データセンターエンジニアの仕事内容と転職事情

データセンターエンジニアの仕事内容と転職事情

データセンターエンジニアは、企業のデジタルインフラを支える重要な役割を担うIT職種です。クラウドサービスの普及やDXの加速により、データセンターの需要は年々増加しており、エンジニアの転職市場も活発になっています。本記事では、データセンターエンジニアの具体的な仕事内容、必要なスキル、年収相場、転職のポイントまで徹底解説します。

データセンターエンジニアとは

データセンターエンジニアは、企業のサーバーやネットワーク機器が集約されたデータセンターの運用・保守を担当する専門職です。24時間365日稼働するデータセンターにおいて、システムの安定稼働を維持することがミッションとなります。

データセンターには大きく分けて2つの役割があります。1つ目は「ファシリティエンジニア」と呼ばれる設備管理の専門家で、電源供給、空調設備、消火設備などの物理的なインフラを管理します。2つ目は「システムエンジニア」で、サーバーやネットワーク機器の設定、監視、トラブルシューティングを担当します。

データセンターエンジニアはIT業界の職種図鑑の中でも、インフラ系職種に分類され、システムの基盤を支える重要なポジションです。

データセンターエンジニアの主な仕事内容

データセンターエンジニアの業務は多岐にわたりますが、主に以下の5つに分類されます。

data center engineer job career change situation image 1

サーバー・ネットワーク機器の運用管理

物理サーバーやネットワークスイッチ、ルーター、ファイアウォールなどの機器を設置・設定し、正常に稼働しているかを常時監視します。機器の温度、稼働率、通信速度などのメトリクスをモニタリングし、異常があれば即座に対応します。

インシデント対応とトラブルシューティング

システム障害が発生した際には、原因を迅速に特定し、復旧作業を行います。ネットワークの切断、サーバーダウン、ストレージ障害など、さまざまなトラブルに対応する能力が求められます。ITエンジニアのスキルアップ戦略を参考に、問題解決力を高めることが重要です。

キャパシティプランニング

データセンターのリソース(CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク帯域)の使用状況を分析し、将来的な拡張計画を立案します。ビジネスの成長に合わせて、適切なタイミングで機器の増設や更新を行います。

セキュリティ管理

物理的なセキュリティ(入退室管理、監視カメラ)とサイバーセキュリティ(ファイアウォール設定、侵入検知システム)の両面で、データセンターの安全性を確保します。最新のセキュリティ脅威に対応するため、継続的な学習が必要です。

ドキュメンテーションと報告

機器の構成情報、障害対応履歴、メンテナンス記録などを正確に文書化し、チームメンバーや上司に定期的に報告します。適切なドキュメント管理は、チーム全体の業務効率を向上させます。

詳しい業務内容についてはdodaのデータセンター求人でも確認できます。

データセンターエンジニアに必要なスキルと資格

データセンターエンジニアとして活躍するには、技術的なスキルと資格が重要になります。

data center engineer job career change situation image 2

必須の技術スキル

スキル分野

具体的な内容

サーバー技術

Linux/Windows Server、仮想化技術(VMware、Hyper-V)、クラウドサービス(AWS、Azure)

ネットワーク技術

TCP/IP、ルーティング、スイッチング、VLAN、ファイアウォール設定

ストレージ技術

SAN、NAS、RAID、バックアップ・リカバリ技術

監視ツール

Zabbix、Nagios、Prometheus、Grafana

電気設備知識

UPS、自家発電設備、配電システム(ファシリティ系の場合)

IT資格で転職を有利にする完全ガイドでも詳しく解説していますが、資格取得により転職や案件獲得で有利になります。

推奨資格

ネットワーク系

  • CCNA (Cisco Certified Network Associate)
  • CCNP (Cisco Certified Network Professional)
  • ネットワークスペシャリスト試験(国家資格)

サーバー・クラウド系

  • LPIC (Linux Professional Institute Certification)
  • AWS認定ソリューションアーキテクト
  • Microsoft認定資格(Azure Administrator)

電気設備系

  • 第三種電気主任技術者
  • 電気工事士

これらの資格についてはエンジニアルートの記事でも詳しく紹介されています。

データセンターエンジニアの年収相場

データセンターエンジニアの年収は、経験年数や勤務先により大きく異なります。

日本国内の年収相場

経験年数

年収目安

未経験~2年

350万円~450万円

3年~5年

450万円~600万円

6年~10年

600万円~850万円

10年以上(リーダー職)

850万円~1,280万円

日本国内では、データセンターエンジニアの年収は420万円から1,280万円の幅があります。大手データセンター事業者や外資系企業では、さらに高い年収を得られるケースもあります。

グローバル市場との比較

Glassdoorの統計によると、米国のデータセンターエンジニアの平均年収は約112,223ドル(約1,500万円)となっており、日本と比較して高水準です。グローバル企業や外資系データセンターでは、国際水準の給与体系を採用しているケースもあります。

IT業界の年収ガイドでは、職種別・企業別の詳細な年収データを紹介していますので、併せてご確認ください。

データセンターエンジニアへの転職方法

データセンターエンジニアへの転職は、未経験者でも十分に可能です。効果的な転職アプローチを紹介します。

data center engineer job career change situation image 3

未経験からの転職

業界未経験からでもファシリティエンジニアへの転職が可能です。特に電気主任技術者などの電気設備系資格を持っている場合、設備管理の側面からキャリアをスタートできます。

未経験の場合は、まず以下のステップで準備を進めましょう。

  1. 基礎知識の習得: Linux、ネットワーク、サーバーの基礎を学習
  2. 資格取得: CCNAやLPIC Level1など入門資格を取得
  3. 実務経験の獲得: ヘルプデスクやサーバー監視の業務から始める
  4. 専門性の向上: データセンター特有の技術を習得

未経験からのIT転職完全攻略では、ゼロからの始め方を詳しく解説しています。

経験者の転職戦略

既にITインフラの経験がある場合は、以下のポイントを意識して転職活動を行いましょう。

大手データセンター事業者を狙う

  • NTTデータ、さくらインターネット、IDC Frontier、エクイニクスなど
  • 大規模環境での経験を積める
  • 福利厚生や教育制度が充実

外資系クラウドプロバイダーを狙う

  • AWS、Google、Microsoftなどのデータセンター部門
  • グローバルスタンダードの技術を習得可能
  • 高い年収水準

IT転職エージェント徹底比較を活用し、専門エージェントのサポートを受けることで、効率的に転職活動を進められます。

データセンターエンジニアのキャリアパス

データセンターエンジニアのキャリアは、技術を深める「スペシャリスト路線」と、マネジメントに進む「ジェネラリスト路線」の2つがあります。

スペシャリスト路線

  • シニアエンジニア: 高度な技術力を持ち、複雑な問題を解決
  • アーキテクト: データセンター全体の設計・構築を担当
  • スペシャリスト: 特定分野(ネットワーク、ストレージ、セキュリティ)の専門家

マネジメント路線

  • チームリーダー: 5~10人のエンジニアチームを統括
  • マネージャー: データセンター運用部門全体を管理
  • データセンター長: 施設全体の責任者

継続的な学習とスキルアップが不可欠な職種であり、ITエンジニアのキャリアパス設計ガイドを参考に、長期的なキャリアビジョンを描くことが重要です。

まとめ:データセンターエンジニアの将来性

データセンターエンジニアは、デジタル社会の基盤を支える重要な職種です。クラウドサービスの拡大、IoTデバイスの普及、5G通信の発展により、データセンターの需要は今後も増加し続けるでしょう。

技術の進化に対応し続ける必要はありますが、安定した雇用と高い年収が期待できる魅力的なキャリアです。未経験からでもチャレンジ可能であり、適切なスキル習得と資格取得により、確実にキャリアを築くことができます。

データセンターエンジニアへの転職を検討されている方は、まずIT転職の完全ガイドで全体像を把握し、具体的な転職活動を始めてみましょう。

この記事をシェア:

関連記事

インフラエンジニアのオンコール体制と働き方

インフラエンジニアのオンコール体制と働き方

インフラエンジニアのオンコール体制の実態と働き方改善の方法を詳しく解説。シフト制、オンコール手当、ワークライフバランス、ストレス対策など、現場で役立つ実践的な情報を網羅。IT転職時の重要な確認ポイントも紹介します。

ゼロトラストセキュリティの知識と転職市場での評価

ゼロトラストセキュリティの知識と転職市場での評価

ゼロトラストセキュリティは、クラウド化とリモートワークの普及により、IT業界で最も注目される[セキュリティスキル](/it-engineer-skill-up-strategy-learning-growth)の一つです。「あらゆるユーザーやリクエスト、サーバーは信用できない」という前提に立ち、従来の境界防御型セキュリ

インフラエンジニアに必要なプログラミングスキル

インフラエンジニアに必要なプログラミングスキル

インフラエンジニアに必要なプログラミングスキルを徹底解説。Shell、Python、Goなどおすすめの言語、IaCツールの習得方法、キャリアパスまで網羅。2024年の最新市場動向とともに、年収アップにつながるスキルアップ戦略をご紹介します。

コンテナ技術(Docker/K8s)の習得と転職活用

コンテナ技術(Docker/K8s)の習得と転職活用

DockerとKubernetesの習得方法から転職活用まで徹底解説。2024年の求人数は前年比20%増、平均年収$169,627。未経験からの学習ロードマップ、使い分けの基準、効果的なアピール方法を実践的に紹介します。