IT転職IT転職

Webエンジニアの年収相場と年収アップの方法

Web開発エンジニアの転職完全ガイド
Webエンジニアの年収相場と年収アップの方法

Webエンジニアの年収相場と年収アップの方法

Webエンジニアとして働く、または目指している方にとって、年収は大きな関心事の一つです。技術の進化が速いIT業界では、スキルや経験によって年収に大きな差が生まれます。本記事では、2024年最新のWebエンジニアの年収相場を年代別・地域別に詳しく解説し、さらに効果的な年収アップの方法を具体的に紹介します。

Webエンジニアの平均年収は494万円~556万円とされていますが、この数字はあくまで平均値です。実際には、スキルセット、経験年数、勤務地、企業規模などによって大きく変動します。厚生労働省の2024年調査によれば、日本のソフトウェアエンジニア全体の平均年収は569万円と報告されており、Webエンジニアは国内平均年収460万円を上回る水準にあります。

この記事を読むことで、自分の年収が相場と比べてどの位置にあるのかを把握でき、今後のキャリア戦略を立てる際の参考になるでしょう。さらに、年収1000万円を目指すための具体的なステップや、スキルアップの方向性についても詳しく解説していきます。

Webエンジニアの平均年収と相場【2024年最新版】

Webエンジニアの年収相場は、調査機関や調査方法によって若干の差がありますが、おおむね以下の範囲に収まります。

web engineer salary range increase methods image 1

正社員として働くWebエンジニアの平均年収は約494万円(2024年12月時点)という調査結果があります。別の調査では、Webエンジニア全体の平均年収は約556万円とされています。また、年収の中央値は480万円前後とされており、これは半数のエンジニアがこの金額より上か下の年収を得ていることを示しています。

国内の全職種平均年収が460万円であることを考えると、Webエンジニアは比較的高収入の職種と言えます。特に、需要が高まっているフロントエンド開発やバックエンド開発のスペシャリストは、さらに高い年収を得ている傾向があります。

東京などの大都市圏では年収相場がさらに高く、東京のWebエンジニアの平均年収は650万円~700万円に達しています。一方、地方都市では相場がやや下がる傾向にありますが、リモートワークの普及により、地方在住でも東京水準の年収を得られるケースが増えています。

年収の幅も広く、経験の浅いエントリーレベルでは300万円台からスタートする一方、高度なスキルを持つシニアエンジニアやテックリードでは800万円~1200万円以上を得ているケースも珍しくありません。

年代別Webエンジニアの年収相場

Webエンジニアの年収は、年代と経験年数に応じて大きく変化します。以下、年代別の詳細な年収相場を見ていきましょう。

web engineer salary range increase methods image 2

20代の年収相場

20代Webエンジニアの平均年収は417万円です。ただし、この年代では経験年数によって大きな差が生まれます。

新卒または未経験からスタートした場合、初年度の年収は300万円~350万円程度からスタートすることが一般的です。しかし、実務経験を積み、自走できるエンジニアに成長すると、25歳前後で400万円~450万円、20代後半では500万円前後まで到達することも可能です。

20代の最高年収は721万円という調査結果もあり、若くても高いスキルと実績を積めば高年収を実現できることがわかります。特に、モダンなフレームワーク(React、Vue.js、Next.jsなど)に精通し、アーキテクチャ設計ができるレベルに達したエンジニアは、20代でも600万円以上の年収を得ています。

30代の年収相場

30代のWebエンジニアの平均年収は507万円となり、20代から約90万円アップします。この年代では、技術的な深掘りとマネジメントスキルの両方が評価されるようになります。

30代前半(30~34歳)では450万円~550万円、30代後半(35~39歳)では550万円~650万円が相場となります。30代の最高年収は970万円という調査結果があり、技術リーダーやアーキテクトとして活躍するエンジニアは高い年収を実現しています。

この年代では、単なるコーディングスキルだけでなく、システム全体の設計能力、プロジェクトマネジメント経験、後輩育成能力なども評価されるようになります。そのため、技術とマネジメントのバランスが年収に大きく影響します。

40代以降の年収相場

40代以降のWebエンジニアの年収は、キャリアパスによって大きく分かれます。技術スペシャリストとして深い専門性を磨いたエンジニアは600万円~900万円、マネジメント職(プロジェクトマネージャー、開発部長など)に転向したエンジニアは700万円~1200万円以上の年収を得ているケースが多くあります。

特に、プロジェクトマネージャーの平均年収は641万円とされており、Webエンジニアからマネジメント職への転換は年収アップの有効な手段の一つです。ただし、40代でもコーディングスキルを維持し、最新技術をキャッチアップし続けるエンジニアは市場価値が高く評価されます。

詳しい年代別の転職戦略については、IT転職の年代別攻略ガイド【20代・30代・40代】で解説していますので、あわせて参考にしてください。

プログラミング言語別の年収相場

使用するプログラミング言語やフレームワークによっても、Webエンジニアの年収は大きく変わります。需要と供給のバランス、習得難易度、ビジネスでの需要などが年収に影響します。

web engineer salary range increase methods image 3

プログラミング言語

平均年収

特徴・需要

Go

600万円~700万円

マイクロサービスやクラウドネイティブで需要急増

TypeScript

550万円~650万円

フロントエンド・バックエンド両方で活用、需要高

Python

550万円~650万円

AI・機械学習・データ分析で高需要

Java

500万円~600万円

大規模システムで安定需要、案件多数

JavaScript

450万円~550万円

フロントエンド必須、案件数最多

PHP

450万円~550万円

Web開発の定番、中小企業での需要

Ruby

500万円~600万円

スタートアップで人気、Ruby on Rails需要

GoやTypeScriptのような比較的新しい言語は、習得しているエンジニアがまだ少ないため、高い年収が提示される傾向があります。一方、JavaScriptやPHPは案件数が多く安定していますが、エンジニア人口も多いため平均年収はやや低めです。

ただし、言語そのものよりも、その言語を使ってどれだけ複雑な問題を解決できるか、どのようなアーキテクチャを設計できるかという実力が年収を左右します。複数の言語を扱えるマルチリンガルエンジニアは、より高い評価を受ける傾向があります。

プログラミング言語ごとの転職市場の詳細については、プログラミング言語別IT転職ガイドで詳しく解説しています。

Webエンジニアの年収を上げる5つの具体的方法

年収相場を理解したところで、次に重要なのは「どうやって年収を上げるか」です。以下、Webエンジニアが年収をアップさせるための具体的な5つの方法を紹介します。

web engineer salary range increase methods image 4

1. 最新技術のスキルアップで市場価値を高める

技術の進化が速いIT業界では、常に最新技術をキャッチアップし続けることが年収アップの基本です。特に、需要が高まっている分野の技術を習得することで、市場価値を大きく高めることができます。

2024年から2025年にかけて特に注目されているのは以下の技術分野です:

クラウドネイティブ技術:AWS、GCP、Azureなどのクラウドプラットフォームに加え、Docker、Kubernetes、マイクロサービスアーキテクチャの知識は必須になりつつあります。

フロントエンド最新技術:React、Next.js、Vue.js、Nuxt.jsなどのモダンフレームワークに加え、TypeScriptの習得は年収アップに直結します。

サイバーセキュリティ:2022年以降、セキュリティに関する知識とスキルは特に重要視されています。セキュアコーディング、脆弱性診断、セキュリティ設計ができるエンジニアは高く評価されます。

AI・機械学習の活用:直接的なAI開発でなくても、AIツールを活用した開発効率化や、AI機能を組み込んだWebアプリケーション開発ができるエンジニアは需要が高まっています。

スキルアップの具体的な方法については、ITエンジニアのスキルアップ戦略【学習と成長】で詳しく解説しています。

2. マネジメントスキルを身につけてキャリアチェンジ

純粋な技術職から、技術とマネジメントを組み合わせた職種へのキャリアチェンジは、年収アップの有力な選択肢です。プロジェクトマネージャーの平均年収は641万円と、Webエンジニアの平均550万円より約90万円高くなっています。

マネジメント職への転換には、以下のようなステップがあります:

テックリード・リードエンジニア:まずは小規模チームの技術的リーダーとして、設計の意思決定やコードレビュー、メンバーの技術的サポートを担当します。年収目安は600万円~800万円です。

プロジェクトマネージャー(PM):プロジェクト全体の計画、進行管理、リソース配分、ステークホルダーとの調整を行います。年収目安は600万円~900万円です。

エンジニアリングマネージャー(EM):開発チームの組織運営、メンバーの育成、採用、評価などを担当します。年収目安は700万円~1000万円以上です。

マネジメント職への転換は、技術を完全に離れるのではなく、技術的な知見を活かしながらより広い範囲に影響を与える役割と捉えることが重要です。

3. 転職で年収アップを実現する

同じ会社に長く勤めていると、昇給のペースは限られます。一方、転職市場では実力に応じた適正な年収が提示されるため、スキルを磨いたエンジニアにとって転職は年収アップの近道です。

転職による年収アップを成功させるポイントは以下の通りです:

転職エージェントの活用:IT業界に特化した転職エージェントを利用することで、非公開求人の紹介や年収交渉のサポートを受けられます。自分では言いにくい年収交渉も、エージェントを通じて行うことでより高い年収を引き出せる可能性があります。

ポートフォリオの充実:GitHubでのOSS活動、個人プロジェクト、技術ブログなど、自分のスキルを客観的に示せる材料を用意することで、より高い評価を得られます。

企業規模・業界の選択:同じWebエンジニアでも、大手IT企業、成長中のスタートアップ、金融・コンサル系など、どの業界・企業規模を選ぶかで年収レンジが大きく変わります。

効果的な転職活動の進め方については、IT転職エージェント徹底比較【おすすめランキング】で詳しく紹介しています。

4. 副業で収入とスキルの両方を向上させる

本業に支障をきたさない範囲での副業は、収入アップとスキルアップの両方を実現できる優れた選択肢です。Webエンジニアは業務委託案件との相性が良く、多様な形での副収入が可能です。

Webエンジニアに適した副業の種類:

開発案件の受託:週末や夜間を使って、小規模なWeb開発案件を受注します。月5~20万円の追加収入が見込めます。

コードレビュー・技術コンサルティング:自分の専門分野の知見を活かし、他社のコードレビューや技術アドバイスを提供します。時給3000円~5000円程度が相場です。

技術ライティング:技術記事の執筆、技術書の執筆・監修、企業ブログの寄稿などです。1記事5000円~3万円程度が相場です。

オンライン教材作成・講師:Udemyなどのプラットフォームで教材を作成したり、プログラミングスクールの講師を務めたりします。

副業のメリットは、収入アップだけでなく、本業では触れない技術や業界に関わることでスキルの幅が広がることです。また、将来的にフリーランスへの転身を考えている場合、副業は良い準備期間となります。

フリーランスへの転身について詳しくは、フリーランスエンジニアへの転身ガイドをご覧ください。

5. 専門分野を確立してスペシャリストになる

Web企業では年功序列よりもスキルによる評価が重視されるため、特定分野の専門家として認められることで大幅な年収アップが可能です。

スペシャリストとして評価される分野の例:

パフォーマンス最適化のスペシャリスト:大規模Webサービスのパフォーマンスチューニング、フロントエンドの高速化、データベースの最適化などに精通したエンジニアは高く評価されます。

セキュリティスペシャリスト:Webアプリケーションのセキュリティ設計、脆弱性診断、インシデント対応などの専門家です。サイバーセキュリティ人材の不足が深刻化しており、高年収が期待できます。

アーキテクト:システム全体の設計、技術選定、マイクロサービス設計など、アーキテクチャレベルの意思決定ができるエンジニアです。年収800万円~1200万円以上も可能です。

特定技術のエキスパート:React、Vue.js、AWS、Kubernetesなど、特定技術の第一人者として社内外で認知されることで、市場価値が高まります。

スペシャリストを目指す際は、単に技術を深めるだけでなく、技術ブログ、登壇、OSSへの貢献など、対外的な発信活動も重要です。これにより自分の専門性を広く認知してもらうことができます。

Webエンジニアが年収1000万円を目指すためのロードマップ

Webエンジニアとして年収1000万円を達成することは、決して不可能ではありません。実際、30代で年収1000万円近くに到達するエンジニアは存在します。以下、年収1000万円を目指すための具体的なロードマップを紹介します。

web engineer salary range increase methods image 5

ステップ1:基礎固めと実務経験(年収300~500万円)

まずは、Webエンジニアとしての基礎をしっかり固めます。HTML、CSS、JavaScript、バックエンド言語(PHP、Ruby、Python、Javaなど)、データベース、Gitの使い方など、Web開発の基本技術を実務で使えるレベルまで習得します。

この段階では、自分一人で一つの機能を最初から最後まで実装できるようになることが目標です。通常、2~3年の実務経験でこのレベルに到達します。

ステップ2:技術の深掘りと専門性の構築(年収500~700万円)

次に、特定の技術分野を深く掘り下げ、専門性を構築します。フロントエンドならReact/Vue.jsのエコシステムに精通する、バックエンドならマイクロサービスやクラウドアーキテクチャを学ぶ、といった形です。

また、単にコードを書くだけでなく、設計、テスト、パフォーマンス最適化、セキュリティなど、品質の高い開発ができるようになることが重要です。

この段階では、チーム内で技術的なリーダーシップを発揮し、他のメンバーに技術指導ができるレベルを目指します。通常、5~7年の経験でこのレベルに到達します。

ステップ3:マネジメントまたはアーキテクト(年収700~1000万円以上)

年収1000万円に到達するには、マネジメント職への転換か、技術アーキテクトとしての高度な専門性の確立が必要です。

マネジメントルート:エンジニアリングマネージャーやプロジェクトマネージャーとして、チーム全体の生産性向上、メンバーの育成、組織課題の解決に取り組みます。

アーキテクトルート:システム全体の設計、技術選定、パフォーマンス最適化など、技術的な重要決定を担当します。大規模システムの設計経験、複数の技術スタックへの深い理解が必要です。

どちらのルートでも、ビジネス視点とエンジニアリング視点の両方を持ち、経営陣や他部門とコミュニケーションできることが重要です。

さらに、外資系IT企業や高成長スタートアップへの転職、フリーランスとして高単価案件を獲得するなどの選択肢もあります。特にフリーランスでは、月単価80万円~100万円以上の案件も存在し、年収1000万円超えを実現しやすくなります。

まとめ:自分に合った年収アップ戦略を見つけよう

Webエンジニアの年収相場は、平均で494万円~556万円ですが、年代、スキル、勤務地、企業によって大きく変動します。20代の平均は417万円、30代は507万円、そして高度なスキルを持つシニアエンジニアやマネジメント職では1000万円以上も可能です。

年収アップの方法としては、最新技術のスキルアップ、マネジメント職への転換、効果的な転職、副業、専門分野の確立などがあります。重要なのは、自分のキャリアビジョンに合った方法を選ぶことです。

技術が好きで深く追求したい人はスペシャリストルート、人を育てたりプロジェクトを動かすことに興味がある人はマネジメントルート、様々な技術や業界に触れたい人は転職や副業といった形で、自分に合った道を選びましょう。

IT業界は実力主義の色が強く、年齢や学歴よりもスキルと実績が評価される傾向があります。そのため、継続的な学習と実践を通じてスキルを磨き続けることが、年収アップの最も確実な方法です。

キャリア全体の設計については、ITエンジニアのキャリアパス設計ガイドも参考にしてください。また、IT業界の年収ガイド【職種別・企業別・年齢別】では、Webエンジニア以外の職種も含めた年収情報を網羅的に解説しています。

自分の市場価値を正確に把握し、戦略的にキャリアを構築することで、Webエンジニアとして満足のいく年収を実現できるでしょう。

この記事をシェア:

関連記事