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金融業界のIT転職:FinTech・銀行システムの求人動向

IT業界の業種別転職ガイド【金融・医療・製造等】
金融業界のIT転職:FinTech・銀行システムの求人動向

金融業界のIT転職:FinTech・銀行システムの求人動向

金融業界のIT分野は、デジタル化の波とともに大きな変革期を迎えています。FinTech企業の台頭や既存金融機関のDX推進により、エンジニア市場は活況を呈しています。本記事では、金融ITとFinTech分野における最新の求人動向、必要スキル、年収相場について詳しく解説します。

金融IT・FinTech市場の現状と成長性

2024年、金融系SEの新規求人数は前年比約3倍に増加しており、特に証券会社、生命保険会社、銀行といった金融機関が積極的に社内SEを募集しています。金融IT求人の増加傾向によれば、業界全体が急ピッチでデジタルトランスフォーメーションを推進している状況です。

FinTech市場では、キャッシュレス決済、会計・財務・経費精算、資産運用、仮想通貨など幅広いビジネス領域に様々な企業が参入し、多様な求人機会が生まれています。FinTech業界の転職市場では、特にデータエンジニア、データアナリスト、バックエンドエンジニアの需要が高まっています。

さらに、サイバーセキュリティ関連の採用が非常に活発化しており、独自にSOC(Security Operation Center)を内部に設ける企業も増加しています。金融機関にとってセキュリティは生命線であり、この分野の専門家は引く手あまたの状況です。

IT転職全般について詳しく知りたい方は、IT転職の完全ガイドもご参照ください。

金融IT・FinTechエンジニアの年収相場

金融IT分野は、IT業界の中でも高年収で知られています。以下の表は、職種別・キャリアレベル別の年収相場をまとめたものです。

職種

年収レンジ

特徴

金融系SE(一般)

700~900万円

業界平均750万円前後、ボリュームゾーン

データエンジニア

800~1,200万円

需要が高く、高待遇

セキュリティエンジニア

850~1,300万円

SOC構築経験者は特に高額

ソリューションアーキテクト

1,200~1,800万円

上級職、設計責任者

管理職候補(大企業)

1,000~1,200万円

メガバンクや大手証券

幹部候補(大企業)

1,200万円以上

CTO・技術責任者クラス

金融系エンジニアの年収詳細によると、金融系SEの平均年収は一般的なシステムエンジニアの平均年収733.6万円を上回っています。外資系金融機関ではさらに高額で、650万円~850万円が下限となるケースもあります。

年収について詳しく知りたい方は、IT業界の年収ガイドで職種別・年齢別の詳細データをご覧いただけます。

求められるスキルセットと技術要件

金融IT・FinTech分野で活躍するために必要なスキルは多岐にわたります。技術スキルと金融知識の両方が求められることが、この業界の大きな特徴です。

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プログラミング言語

主要プログラミング言語はCOBOL、Java、C#が中心ですが、近年はPython、Goといったモダンな言語の需要も高まっています。特に以下の用途で各言語が使われています:

  • COBOL:レガシーな銀行基幹系システムの保守・改修(維持管理需要は高い)
  • Java:業務用システム開発、オンラインバンキング、証券取引システム
  • C#:ブロックチェーン開発、デリバティブ取引システム
  • Python:データ分析、機械学習、アルゴリズム取引
  • Go:高速処理が必要な決済システム、API開発

プログラミング言語別IT転職ガイドでは、各言語の習得方法と転職戦略を詳しく解説しています。

ビジネススキル

技術的内容を非エンジニアに分かりやすく説明する対話力や、複雑な要件を交通整理するスキルは欠かせません。金融業界では厳格な規制や監査要件があるため、コンプライアンス意識や正確性を重視する姿勢も重要です。

ITに関する知見やスキルは前提となるものの、ITやデータを駆使して金融業界に対して革新的なサービスを発信することが業界の醍醐味であり、金融業界に対する知見を持つ人材は非常に重宝されます。

採用が活発な職種とキャリアパス

金融IT・FinTech業界では、以下の職種で特に採用が活発化しています。

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データエンジニア・データアナリスト

金融機関が保有する膨大なデータを活用し、リスク管理、顧客分析、不正検知などに取り組むデータエンジニアとデータアナリストの需要が急増しています。特に機械学習やAIを活用した与信審査、アルゴリズム取引の開発経験者は高く評価されます。

サイバーセキュリティエンジニア

フィッシング詐欺、不正送金、情報漏洩など、金融機関を狙ったサイバー攻撃は年々巧妙化しています。SOC構築・運用経験、脆弱性診断、インシデント対応の実績を持つセキュリティエンジニアは、各社が獲得競争を繰り広げる人材です。

ブロックチェーン・暗号資産開発者

ブロックチェーン技術と仮想通貨の需要が高まっており、スマートコントラクト開発、分散型金融(DeFi)、NFT関連プロジェクトなど新しい領域での開発者募集が増加しています。

バックエンドエンジニア

決済処理、口座管理、取引システムなど、金融サービスの根幹を支えるバックエンドエンジニアは慢性的に不足しています。高可用性、高速処理、データ整合性を実現できるスキルセットが求められます。

キャリアパスの設計については、ITエンジニアのキャリアパス設計ガイドで詳しく解説しています。

転職成功のための戦略とアドバイス

金融IT・FinTech分野への転職を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

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未経験からの転身も可能

意外に思われるかもしれませんが、FinTech分野では未経験者でも転職可能なケースがあります。関連するスキルや経験、そして強い興味と学習意欲があれば、キャリアチェンジのチャンスはあります。特にスタートアップ企業では、ポテンシャル採用も行われています。

未経験からIT業界を目指す方は、未経験からのIT転職完全攻略をご覧ください。

金融知識の習得が差別化要因

技術力だけでなく、金融業界の仕組みや規制、ビジネスモデルへの理解があると大きなアドバンテージになります。証券外務員資格、FP(ファイナンシャルプランナー)資格などを取得すると、採用側からの評価が高まります。

IT資格で転職を有利にする完全ガイドでは、金融IT分野で役立つ資格についても紹介しています。

転職エージェントの活用

金融IT・FinTech分野は専門性が高いため、業界に精通した転職エージェントの活用が効果的です。非公開求人も多く、エージェント経由でないとアクセスできない案件も少なくありません。

IT転職エージェント徹底比較では、金融IT分野に強いエージェントを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

面接対策と書類準備

金融業界の面接では、技術力だけでなく信頼性や正確性、リスク管理意識が重視されます。過去のプロジェクトでどのように品質を担保したか、セキュリティにどう配慮したかなど、具体的なエピソードを準備しましょう。

面接準備については、IT転職の面接対策完全マニュアルIT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイドが参考になります。

まとめ:金融IT・FinTech転職の展望

金融IT・FinTech分野は、高年収、安定性、最先端技術への挑戦というすべてを兼ね備えた魅力的な領域です。2024年の求人数は前年比3倍という急成長を見せており、今後もこの傾向は続くと予想されます。

特にデータエンジニア、セキュリティエンジニア、ブロックチェーン開発者といった専門職は需要が供給を大きく上回っており、待遇面でも非常に有利な条件で転職できる可能性が高い状況です。

金融業界のデジタル化はまだ道半ばであり、レガシーシステムの刷新、AIを活用した新サービス開発、グローバル展開など、エンジニアが活躍できるフィールドは今後さらに広がっていくでしょう。

IT業界の業種別転職ガイドでは、金融以外の業種についても詳しく解説していますので、業界選びの参考にしてください。技術力と金融知識を武器に、ぜひ金融IT・FinTech分野でのキャリアを検討してみてください。

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