C/C++転職ガイド:組み込み・ゲーム開発の転職事情
プログラミング言語別IT転職ガイド
C/C++転職ガイド:組み込み・ゲーム開発の転職事情
C/C++エンジニアは、組み込みシステムやゲーム開発など、高度な技術力が求められる領域で活躍する専門職です。本記事では、C/C++エンジニアの転職市場、年収相場、求められるスキル、そして転職成功のポイントについて詳しく解説します。IT転職の完全ガイドと合わせてご覧ください。
C/C++エンジニアの市場需要と将来性
C/C++は開発されてから30年以上経過していますが、現在でも高い需要を誇るプログラミング言語です。特に組み込みシステム、ゲーム開発、AI、IoTなどの分野で不可欠な存在となっています。
米国の労働統計によると、C++開発者は現在241,998人在籍しており、2024年から2034年にかけて15%の成長が予測されています。この成長率は全職種平均を大きく上回る数字です。日本国内でも同様の傾向が見られ、特に自動運転技術の発展に伴い、自動車業界での組み込み開発需要が急増しています。
C/C++の需要が高い理由は、実行速度の速さとハードウェアへの直接アクセスが可能な点にあります。高解像度グラフィック、リアルタイム処理、オンラインゲームなど、高負荷処理が求められる場面でC/C++の性能は他の言語を圧倒します。
さらに、DX・AI時代のIT転職戦略で解説している通り、AIやロボット開発の現場でもC++の利用が広がっており、今後も安定した需要が見込まれます。
組み込み開発とゲーム開発:2つの主要キャリアパス
C/C++エンジニアのキャリアパスは、大きく「組み込み開発」と「ゲーム開発」の2つに分かれます。それぞれの特徴と求められるスキルを見ていきましょう。

組み込み開発の特徴
組み込み開発とは、家電製品、自動車、医療機器、産業用ロボットなど、特定のハードウェアに組み込まれるソフトウェアを開発する仕事です。自動車業界では自動運転技術の発展により、組み込みエンジニアの需要が急増しています。航空業界や医療機器メーカーなど、大規模で高信頼性が求められるシステム開発でも活躍の場があります。
組み込み開発では、メモリ管理やリアルタイム処理、ハードウェア制御など、低レイヤーの知識が求められます。また、安全規格(ISO 26262など)への対応も重要なスキルとなります。
ゲーム開発の特徴
ゲーム開発では、PlayStationやNintendo Switch、Xbox Seriesなど、家庭用ゲーム機の開発においてC++が必須の言語となっています。特にUnreal Engineは完全にC++で構築されており、AAA級ゲーム開発の現場で広く使用されています。
ゲーム開発エンジニアには、C++の基礎知識に加えて、3Dグラフィックス、物理演算、ネットワークプログラミングなどの専門知識が求められます。また、Unreal EngineやUnityなどのゲームエンジンの実務経験も重要です。
詳しい職種についてはIT業界の職種図鑑で確認できます。
C/C++エンジニアの年収相場
C/C++エンジニアの年収は、経験年数や専門分野によって大きく異なります。以下の表は、働き方別の年収相場をまとめたものです。
働き方 | 年収・単価 | 特徴 |
|---|---|---|
正社員(初級) | 400万〜500万円 | 実務経験1〜3年程度 |
正社員(中級) | 500万〜700万円 | 実務経験3〜7年、専門性あり |
正社員(上級) | 700万〜1,000万円以上 | 実務経験7年以上、チームリーダー経験 |
フリーランス | 月額50万〜80万円 | 年収換算で600万〜960万円 |
ハイスキル層 | 月額80万〜120万円 | 年収換算で960万〜1,440万円 |
IT業界の年収ガイドによると、C++エンジニアの平均年収は500万〜600万円程度です。ただし、組み込み開発やゲーム開発で高度な専門性を持つエンジニアは、平均を大きく上回る年収を得ています。
特にフリーランスとして活動する場合、月額単価は50万〜60万円が相場で、スキルと経験次第では80万円以上の案件も獲得可能です。ハイスキル層では月額100万円を超える案件も珍しくありません。
年収アップのポイントは、C++の技術力に加えて、対象業界(自動車、ゲーム、航空など)の専門知識を身につけることです。また、チーム管理やプロジェクトマネジメントのスキルも高年収につながります。
C/C++転職で求められるスキルと経験
C/C++エンジニアとして転職を成功させるには、以下のスキルと経験が重要です。

必須スキル
まず、C/C++の文法と標準ライブラリを深く理解していることが前提です。ポインタ、メモリ管理、テンプレート、マルチスレッドプログラミングなど、C++特有の概念を実務で使いこなせる必要があります。
また、デバッグとパフォーマンスチューニングのスキルも重要です。組み込み開発やゲーム開発では、メモリリークやパフォーマンスボトルネックを特定し、最適化する能力が求められます。
バージョン管理システム(Git)の使用経験、CI/CDパイプラインの構築経験も、現代の開発現場では必須となっています。
組み込み開発向けスキル
組み込み開発では、RTOS(リアルタイムOS)の知識、ハードウェアインターフェース(UART、SPI、I2Cなど)の理解、組み込みLinuxの経験などが求められます。また、電子回路の基礎知識があると、ハードウェアエンジニアとの連携がスムーズになります。
ゲーム開発向けスキル
ゲーム開発では、Unreal EngineやUnityなどのゲームエンジンの実務経験が重要です。3Dグラフィックス(OpenGL、DirectX)、物理演算、ネットワークプログラミング(マルチプレイヤー機能)などの専門知識も必要です。
プログラミング言語別IT転職ガイドでは、他の言語との比較も紹介しています。
C/C++転職を成功させる5つのポイント
1. ターゲット分野を明確にする
C++は汎用言語のため、様々な領域で利用されていますが、それぞれに必要とされる知識は異なります。組み込み開発を目指すのか、ゲーム開発を目指すのか、あるいはAI・機械学習の分野を目指すのか、明確なキャリアパスを設計することが重要です。

ITエンジニアのキャリアパス設計ガイドも参考になります。
2. 業界知識を習得する
C++の技術力だけでなく、対象業界の専門知識を身につけることで、希少価値の高いエンジニアになれます。自動車業界を目指すなら自動運転技術やCAN通信の知識、ゲーム業界を目指すならゲームデザインやユーザーエクスペリエンスの理解が役立ちます。
3. ポートフォリオを充実させる
実務経験が浅い場合でも、GitHubで公開できる個人プロジェクトを作成することで、技術力をアピールできます。組み込み開発なら小規模なIoTプロジェクト、ゲーム開発ならUnreal Engineで作成したデモゲームなどが効果的です。
4. 複数のスキルを組み合わせる
C++だけでなく、Python(機械学習)、Rust(システムプログラミング)、シェルスクリプト(自動化)など、他の言語も習得することで、幅広い案件に対応できます。また、クラウド(AWS、Azure)やコンテナ技術(Docker)の知識も、現代の開発現場では重要です。
5. 転職エージェントを活用する
C/C++エンジニアに特化した転職エージェントを利用することで、非公開求人や高年収案件にアクセスできます。IT転職エージェント徹底比較で、自分に合ったエージェントを見つけましょう。
特に、ゲーム業界専門のエージェントや、組み込み開発に強いエージェントを選ぶことで、より適切なマッチングが期待できます。
未経験からC/C++エンジニアを目指す場合
他のプログラミング言語での実務経験がある場合、C/C++エンジニアへの転職は比較的容易です。特にJavaやC#の経験者は、オブジェクト指向の概念が共通しているため、スムーズに移行できます。
完全未経験からC/C++エンジニアを目指す場合、未経験からのIT転職完全攻略で紹介している学習ステップを参考にしてください。まずはC言語の基礎から始め、次にC++の文法とオブジェクト指向を学び、最終的に実務で使用される開発環境とツールチェーンに慣れることが重要です。
IT資格で転職を有利にする完全ガイドでも紹介していますが、C++の資格(C++認定試験など)を取得することで、基礎知識を客観的に証明できます。
また、オンラインの学習プラットフォーム(Udemy、Courseraなど)やプログラミングスクールを活用することで、効率的に学習を進められます。実務経験を積むためには、まずはSIerやソフトウェア開発会社で経験を積み、その後、組み込み開発やゲーム開発の専門企業に転職するキャリアパスが一般的です。
まとめ:C/C++転職で成功するために
C/C++エンジニアは、組み込みシステムやゲーム開発など、高度な技術力が求められる領域で活躍できる専門職です。30年以上の歴史を持ちながら、現在でも高い需要を誇り、今後も安定した成長が見込まれています。
転職を成功させるには、C++の技術力に加えて、対象分野(組み込み/ゲーム)の業界知識と多様な開発スキルの習得が重要です。また、ポートフォリオの充実、転職エージェントの活用、明確なキャリアパス設計も欠かせません。
年収面でも、スキルと経験次第で高収入を狙える職種です。正社員として安定したキャリアを築くことも、フリーランスとして高単価案件を獲得することも可能です。
本記事で紹介したポイントを参考に、あなたのC/C++転職を成功させてください。IT転職の面接対策完全マニュアルやIT転職の履歴書・職務経歴書の書き方ガイドも、ぜひご活用ください。



